生きる。 | イニシャルK のブログ

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私の前を一頭の犬が横切った。




『?……なに?犬なのか?』

黙々とどこかに向かおうとしている。

『その身体はいったいどうしたんだ⁉』

皮膚病で体毛はほとんど抜け落ちて、

なんと、

顔までやられ、

目は半分しか開いていない。

この子の姿を目の当たりにして

哀しみが込み上げた。

この子は自然界が産んだものだろうか…

いや違う。

飼い主による遺棄、迷い犬になったままの飼育放棄によって野良化した、

野でしか生きれなくなった命。



お腹がすいても、誰も用意はしてくれない。

自分で食べれるものを探すしかない。

病気になっても誰も病院には連れていってはくれない。

なんの治療もしてもらえない。

寒くてもあたたかい毛布の上でなど寝れない。

野に生きなくてはならない命。



この子の姿を目を背けず見てあげてください。

どうしてこんなになったのか、

どうして野に生きなくてはならないのか、

この子の生きてきた歴史を少しだけ、

見つめてあげてください。






『飼い主の責任』

終日短い鎖に繋いで、

ご飯与えてればいい…そんなものではありません。

長くても15年くらいしかない犬の寿命。

その間に、

たくさんの飼い主の愛情を注いであげたい。

注いでも注いでも、

永遠の別れのあとには、自責の念に包まれてしまう…

大切な家族との別れとはそういうものだと思います。

最後まで、

最期まで、

守ってあげてほしいと願います。

野で生きるこの子の姿をみて、

なにかを感じていただけたらと願います。