気は古来より伝承されてきた一種のエネルギーの概念である。
宇宙開闢から森羅万象、生命体をも支配する統一理論体系である。
その思想は、道教、儒教および占術のなかに分岐発展してきている。
気の概念は本来、中国的なものと考えられているが、
インド哲学においても、アーユルベーダー医学、イスラム教におけるユーナーニー医学、ひいては古代ギリシヤにおける医術もまた気の概念をもって発展してきたものである。
即ち、気の概念というものは、全人類が自然発生的にもっていた共通概念である。
中国では、かの有名な陰陽五行説や河図・洛書がある。
易では、太極から陰陽に分かれ、四象を生じ、八象を生じる。
漢方では、四時たがわず五行ともに下る、とある。
西洋ではどうであろうか。
ピタゴラスが設定したドレミフアの七音階、プラトンの五つの正多面体。五つの正多面体とは、立方体、正三角形八面体、正三角形二十面体、正五角形十二面体、正三角形四面体である。
これらすべての思想背景にあるものは正三角形四面体である。
四時とは四面体の四面に対応し、春夏秋冬を意味する。
五行は、その中心核を入れて五行にしている。
そして、その稜線は六つの線で結ばれている。