昼が長くなるにつれ、気温も上がり、暦の上では
もう夏ですか…
四月から六月を夏ということを習ったのは、
保育園の先生からでした。
月日の経つのは早いものです。
ふと、天然うなぎの鰻重を食べたくなりました。
ずっと前から温めていた企画で、いつかは国産の
天然うなぎを食べてみたいと思っていて、それが今、
今であるということに気付いたのです。
旧知の友人を誘い、レンタカーというシステムを利用し、
ツーリングを兼ねて天然うなぎを求めて北へ走りました。
レンタカー代?もちろん私のおごりですよ!
ダイハツの軽スポーツカー、コペンです。
丸目がカワ(・∀・)イイ!!
羊の皮を被ったオオカミにすることも出来る、素晴らしいクルマ。
向かった先は、三方五湖周辺。
なんでも、その周辺には三方五湖で取れた天然うなぎを調理して
提供してくれるお店が点在しているとのこと。
しかし天然であるが故、いつ訪れても食べられるというものでもなく
いわば博打のようなものです。
国道367号線(別名・鯖街道)を走り、どんどん北へ出てまいります
というと野辺へかかってまいります。何しろ春先のことで、雲雀が
ちゅん、ちゅんと囀っていようか、
…何かが違う。
(´・ω・`)
レンタカー店よりほとんど休まず、3時間ほど走ったでしょうか、
道中天候悪く、空いているかどうか疑わしくなったので到着前に
電話を入れておいたら、「今日は天気が悪いので並ばなくても
お席は御座います」とのことでした。
雨が降ることは悪い事ばかりでは無いようです。
お店は座敷が二階にあり、奥に宴会場のような畳のお部屋。
四人掛けを想定した座卓がぽつぽつと配置されていて
座卓の上にはお品書き。
そしてこの日はお品書きの上に
三方湖産天然うなぎ 本日、食べれます
(「食べられます」じゃなくて「食べれます」なのね…)
願ったり叶ったりです、普段口にしている安い海外産のそれとは
違うという、価値の高いうなぎを食してみようではないか。
「竹うな重」というのを注文しました。
お品書きには4400円(税込)とありますが、三方五湖の天然物は
この価格の1.5倍となります。
6600円也♪
なんということか!
これが6600円のうな重です!
合掌、戴きます。
何とも香ばしい!
わざわざ「やまつ辻田」謹製の山椒を持参しましたが
こちらのお店の山椒も負けず劣らずで、擦り器で擦るものでした。
うなぎに山椒は最高の組み合わせ。
とはいえ、先ずはうなぎに山椒を掛けずに一口。
う~ん、脂っこさが無くて、尚且つ身は固くない。
たれの味付けは甘すぎず上品。
お吸い物はうなぎの肝。
これまた薫り高く、同じものを他では味わえないと思わせてくれる
上質な味。
早く食べようとすれば10分も掛からずに平らげることは出来ました、
しかしこれはゆっくり味わって、水が綺麗な三方五湖で獲れたての
天然うなぎを食しているのだとしみじみ想像し、
脳裏には「6600円、6600円、6600円…。
…何を恐れている、そんなもの残しても仕方ないよ」
雑念が邪魔をします。
食事時は食事そのものを愉しまないと。
美味しく戴きました。
現地では少し青空が垣間見えたので、車の屋根を解放して、
青天井でしばらく走り、そして帰途へ。
だが物事というのは上手くいかないもの、
雨滴が降り注いできますと、途中で雨宿り、車の屋根も、電動で
閉めました。
屋根を開けてこそ楽しめる車種なのですが、この日は厳しい
天候となりました。路面状況も悪くて無理できません。
道中に「道の駅」があるので、助かります。
往復6時間の「うなぎを食べに行くツーリング」
こんな無茶が出来るのが幸せなのだろうか、
普段決してすることの無いことをする、これが良いのですね。
変化が何かを生み出すのなら、DIYの知恵が欲しい。
一年に一度ぐらいは、こういうことを経験したいものです。
∵月日の経つのは、あっという間ですからね!