私の手元には様々なラジオがあります。一部は処分しましたが
まだまだ現役で活躍しているものもあります。
メインで使っているラジオはソニーのICF-EX5という
ホームラジオです。中波(AM)放送を聴くにはこのラジオが
一番適していると思われます。
中に入っているフェライトバーアンテナが長い分、遠くの
電波を拾ってくれます。夜になりますと九州から北海道まで
様々な放送局をチューニングして聴くことが出来ます。
それ以前にメインで使っていたラジオは、これまたソニーの
ICF-S30というポータブルラジオです。
スピーカーネットなどに自分で色を塗っています。
昭和57年に発売されたラジオだそうで、ずいぶん長いこと
壊れずにラジオの楽しさを教えてくれました。
後ろ側は、このようなデザインになっています。
この頃のラジオは当然ながらメイド・イン・ジャパンです。
定価は8800円もしたとか。それでも売れる時代だったのですね。
キャッチコピーは「ザ・感度」。確かにAM受信で相応の性能を
発揮してくれます。今、ディスカウントストアに売られているような
代物とは格の違いを感じさせてくれます。
しかし、数年前に超短波(FM)放送受信用のロッドアンテナの
ネジが何かの拍子に抜け落ちて行方不明になり、以来、
針金を巻きつけてFM放送を聴くスタイルで過ごしていました。
聴こえるんだけども、不恰好。これぞ壊れかけのradioです。
このまま放っておくのもカワイソウなので、修理を試みました。
ここが問題の箇所です。ネジ径はM2.6でスカスカでした。
きっとM3なのでしょう。
哀れにもこのアンテナがラジオから外れてしまってます。
そこでホームセンターでM3のネジを探しました。
これが使えそうです。この値段なら、工面出来そうだ…。
大枚をはたいて手に入れたM3×5mmのネジ。
1本から売ってくれるのが有難いです。
さっそくこのネジを使って修理に取り掛かりました。
こ、これは・・・ネジ径がきつくて斜めに入ってしまってます。
M2.6でスカスカなのにM3ではきついとは、ソニーは
独自規格のネジを使っているのでしょう、これはややこしい。
そこで現れたのが「こんなこともあるだろうと思って」
あっ、真田さん(分からない人はスルーしてください)!
手元にあったのはM3のねじ切りタップ(めねじ切り)。
汎用性の高いM3のネジの溝が、これで削れます。
こういうのがあるのが不思議ですか?
子供の頃からこういう工作が好きで、道具を多少ながら
揃えてあるのですよね。
先程のネジの長さに不満があったので、新たに買い直し。
今度はM3×8mmと、少し長めにしました。
この長さがギリギリ使える長さかと判断した次第です。
ねじ切りタップを使ってM3の溝を切り、ネジにゆるみ止めを
塗って止めました。
こんな具合です。貫通して少しネジがはみ出てますが、
これはご愛嬌ということで。
このまま1時間ぐらい放置しておきますと、ゆるみ止めが
適度に固まって、ロッドアンテナを動かした時にぐらつきません。
その後トラブルも無く、FM放送も聴こえるようになりました。
これにて一件落着~♪
いいものは修理してでも使いたくなるものですね。
スピーカーから出る音が心地良く聴こえます。
※現在のメイン機のICF-EX5も昭和60年からのロングセラーで
当時の定価は15900円。現在は性能がほぼ同じの後継機種
ICF-EX5MK2が発売されています(実売価格12000円前後)。