今日も暑いですね

スクールの掃除をしていたら汗だくです

今日はインドネシアにある世界遺産のボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院についてです。
世界最古、最大の仏教寺院であるボロブドゥール遺跡と
世界最古のヒンドゥー寺院であるプランバナン遺跡は
インドネシアのジャワ島の下のほうジョグジャカルタという場所にあります。
千年以上密林に眠り続けたボロブドゥール寺院は
1814年に森を訪れたイギリス人とオランダ人に発見されました。
その後
スハルト大統領の時代に国家をあげての大規模な修復工事が行われました。
ボロブドゥールでは、基壇が欲界、方形壇は色界、円壇は無色界として表現されていて
人は下から上へ登っていくにつれ、欲望にあふれ罪悪に満ちた世界から
禅定に達した世界へと移るとされ
悟りをめざす菩薩の修行 を表現していると言われています。
回廊にはたくさんのレリーフがあり釈迦の誕生から最初の説法までの経緯が表わされています。
そして
方形壇最上層の72面には普賢菩薩の大慈悲心を讃歎する様子が具象化されています。
また、円形壇にはレリーフはなく
幾何学的な建築意匠によって抽象的な悟りの境地が示されており
全体でいわば石上に図解された経典とも言われています。
回廊の外縁をめぐる壁には432体の仏像が安置されていて
仏像は方形壇の各面で面ごとに異なった印相を結んでいます。
各面4層までの各92体(計368体)については、それぞれ
東側…阿閦如来で指地の印
南側…宝生如来で満願の印
西側…阿弥陀如来で弥陀定印
北側…不空成就如来で無畏の印
となっていて、第5層は東西南北ともに毘盧遮那仏で法身説法印を結んでいます。
私も真似してみましたが意外と難しい

円形壇の72体の転法輪印の仏像は釈迦如来と考えられていて
このことから
ボロブドゥール全体が密教の系統を引く巨大な立体曼荼羅であるとする説が有力です。
密林の中で千年の時を超えて眠りから覚めた
石上に図解された経典

私も数年前ジャワ地震の前の月に行きましたが
そのスケールの大きさにビックリして 言葉が出ませんでした

72基並んだストゥーパの中に仏像が置かれていますが
ひとつだけ仏像に触れることのできるストゥーパがあります

手を伸ばして仏像に触れながらお願い事をして帰ってきました

この場所に行って その当時の人々は数百年、数千年先を見ていたのかなと思いました。
今を精一杯生きることも目の前にあることを無心で頑張ることも とても大事なことだけれど
未来に残すものを 大きな時間軸で考えることも
とても大事なことに思えます

私たちが未来に残すものは何でしょうね?

