私は40数年前、母親の里帰り出産のため三笠で生まれた。
記憶は曖昧だけど、生まれてから2歳ほどまでは両親と札幌にいたけど、朝から晩まで共働きで、そんな時に弟も生まれた我が家、やんちゃ盛りの私を見るのは大変だったらしく、私だけこの田舎に預けられて、祖父母に育てられた。
三笠っ子として、何年いたんだろう。
でも、両親と離れて過ごしても全く寂しくなかった気がする。
この田舎で大切に大切に育ててもらったから。
札幌の両親の元に戻ったあとも夏休みと冬休みはこの田舎にまるまる休み1ヶ月、預けられた。
そんな思い入れの強い、この田舎、この家。
祖母が亡くなり、一人残された祖父を札幌に連れてきてから、廃墟となり雑草も生え伸びてお化け屋敷みたいになってしまったけど、ほんと懐かしい私の故郷。
お墓に入れちゃう前に、祖父を連れてきてあげた。最期は札幌のグループホームに居た祖父はここにずっとずっと帰ってきたがってたから。
生きてるうちに連れてきてあげられなくて、ごめんね、じーちゃん。
懐かしい家を回ってから、大好きな祖母の待つお墓へ。
13年前、先立った祖母。
まさかこんなに待つとは思わなかったよね。笑
97歳まで大往生でしたよ。
「ジジやっと来たか!」と笑ってると思う。
今日からまた一緒に居られるね、幾つになってもジジ大好きだった可愛い奥さん。
いつも私たちを大切に見ててくれた祖父母。
これからはそこからずっと見守ってて下さい。