2019年 12月。
スリランカ旅も5日目です。
今日は、11世紀から13世紀までスリランカの首都がおかれていたポロンナルワで中世の街の遺跡を見て回ります!
今日の朝食は、日本から持参したプロテインバーなどをホテルのテラスで食べてサクっと終了。
トゥクトゥクを呼んでもらって、ポロンナルワを3時間半ほどで回ってもらうことにしました。
まずはチケット売り場でチケット購入ののち、博物館をサっと早足で見学して、遺跡へ。
ポロンナルワの遺跡は南北に広く分布していて、全部見てまわろうと思うと直線距離でつないでも5km以上あり、北に行くほど遺跡と遺跡の間が離れてきます。
徒歩では1日がかり、自転車でも夏のスリランカではかなりしんどそうです。
わたしたちはトゥクトゥクをチャーターして大正解だと思いました。
さてと、トゥクトゥクに乗ったまま入場して最初の遺跡群は「宮殿跡」。
ドライバーさんが近くの駐車場で待っていてくれるので、ぐるりと歩いて見て回ります。
まず目の前に現れた遺跡は「パラークラマ・バーフ1世の宮殿跡」です。
かなり高さのある柱が残っていますが、実物はこれの倍以上の高さがあったそうです!
(7階建ての建物の、3階部分まで残っている)
会議場の入り口にいた守り神のライオン。
裏手には、王子が入浴していたというお風呂の跡が。
沐浴場とのことですが、スイミングプールのようです。
まあ、遺跡群としてはこの辺まではまだ、肩慣らし、って感じですね。
トゥクトゥクで少し北に移動して、次は 「クワドラングル」 と呼ばれる遺跡エリアへ。
ここには町の一角がそのまま残っている形で、全部で11の遺跡があります。
いまは、だだっ広い場所に遺跡が点在しているような風景。
こちらは仏歯寺だった「アタダーゲー」。
仏教国のスリランカでは仏歯寺は政治的にも重要な意味を持つ大事なお寺。いまの仏歯寺はキャンディにあります。
スリランカでは聖なる場所としての寺などでは靴を脱いで裸足になるのですが、それは屋外の遺跡でも同じこと。みんな入り口で靴を脱いで中に入ります。あちこちでしょっちゅう靴を脱ぐので、この日はサンダルがベスト。
私たちが訪れたのは雨期のおわりの曇り空だったのですが、乾季のカンカン照りの下だと石が焼けてめちゃくちゃ熱いそうです。
この「クワドラングル」エリアで一番目立っているのが「ワタダーゲー」。
円形の壁に囲まれて通路と仏像が安置されています。
ここにはカンダラマ湖と違ってニホンザルっぽい猿がたくさんいました。
「クワドラングル」の端にあったのは、スリランカでは珍しいピラミッド状の仏塔。
カンボジアやミャンマーみたいだなと思っていたら、当時タイやビルマから来た仏教徒のための建物だったそうです。国際都市だったんですね。
さて、再びトゥクトゥクで北に移動。
見えてきたのは「ランコトゥ・ヴィハーラ」という巨大な仏塔です。
高さ、直径ともに55mあるのだろう。とにかく大きい!です。
この付近には、てっぺんが平たくてUFOのような形をした仏塔もありました。
そして、こちらも仏塔の「キリ・ヴィハーラ」。唯一漆喰が塗られていて白い建物。
太陽の光で白く輝いて見えましたが、さすがに近くで見ると汚れが目立ってた。
そして、ポロンナルワでわたしが一番好きだったのがこの「ランカティラカ」!
建物や仏像のダイナミックな大きさ、光の射し方など、すごく計算された作りに見えました。
(実際には当時は屋根もあり、こういう見え方ではなかったのでしょうが)
入り口の彫刻も美しかった。
仏像の頭部の後ろにあるのはナーガ(ヒンドゥー教の大蛇の神様)ですかね。
ブッダが悟りを開いたときに守ってくれた神様で、中国に渡って「竜」となりました。
トゥクトゥクでの移動も何度目かになり、このあたりまでくると移動距離も少しずつ長くなってきます。(遺跡と遺跡の間が空いてくるので)。
こちらは、ひとつの岩をくりぬいて作られた「ガル・ヴィハーラ」。
大きすぎて、全体像を見るには離れたところから見下ろす必要があります。
正直ここまでくると少し疲れてきて、お菓子を食べながら少し休憩。
湿気の高いスリランカの暑さに犬もこんな感じ。
そして、一番奥までトゥクトゥクで移動して最後に見たのが、「ティワンカ寺院」。
壁にびっしりと施された彫刻が美しい寺院です。
ただ、かなり修復が進んでいて、彫刻もどこまでが当時のものなのかわからなかった。
これはサルかな?
最後に、タクシーで南端にある(無料の)遺跡まで回ってもらって、だいたい3時間半くらいですべてみた形になりました。
いやあ、それにしてもポロンナルワ遺跡、広い!
ここに写真を掲載しきれなかったものも含めて多くの遺跡をとにかく順に見て回りましたが、トゥクトゥクじゃなかったらこの時間ではとても無理でした。
暑いのでやっぱりとても疲れますしね。
(トゥクトゥクで回ってても遺跡みるために結構歩くし、最後のほうは気力も落ちる)
…そんなわけで、13世紀に遷都されてからは忘れられた都となり、ジャングルの中に放置されていたというポロンナルワ。疲れたけど、遺跡好きとしては見ごたえがあって面白かったです。
こういう石の遺跡を見ると「めちゃくちゃ古い古代の遺跡」って感じがするんだけど、この町が建てられていたのは日本でいったら室町、鎌倉時代。
そう思ってみるとちょっと違う印象で見れる気がします。
さてと、これから少し遅いランチを食べて、ロングドライブでキャンディに戻ります!