信州 渋温泉の旅 - 温泉に入るサルに会いに行く | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年、3月。

 

3月といえどもまだまだ寒かった長野の温泉に、行ってきました。

 

実は去年、草津白根山に登るために長野に来ているのですが、その際バスが 「渋温泉」 というバス停を通過したのです。鄙びたその雰囲気がなんだか妙に気になってあとで調べてみたのですが、そのときに知ったのが 「金具屋」 という歴史ある古いお宿。

 

クリップ 歴史の宿 金具屋

http://www.kanaguya.com/

 

そのたたずまいに 「泊まってみたいなぁ」 といろいろ調べていたら、ニホンザルが入浴することで世界的に有名な 「地獄谷温泉」 もこの近くにあることが分かりました。

 

そんなわけで、「いつか機会があれば行ってみたいなぁ」 と思っていたところ、このたび急きょ 「温泉にでも行こう」 ということになり。直前だしムリかなぁとダメ元で金具屋さんの空きを調べてみたら、最後のひと部屋が取れてしまった!のです。

 

と、いうわけで、あっと言う間に渋温泉に行くプランが出来上がり、今回はレンタカーにて行ってきました。途中で寄り道もしたとはいえ、東京からは車で 5時間くらい。

 

かつては通り過ぎただけだった、渋温泉のバス停に到着。

 

 

 


渋温泉は千曲川の支流である、その名も 「横湯川」 沿いにあります。

この季節は冠雪した山々に囲まれてすごく綺麗。

 

 

 


山に囲まれたちいさな温泉町、いい感じに鄙びていてすごく良い。

今日は夜から雪になるかもという予報で(実際降った)、結構寒いです。

 

 

 

 

 

ちいさな町には神社がたくさん。

かつて湯治に来た人たちが病の回復を願ったのでしょうか。

 

 

そんな温泉町の奥にあるのが 「歴史の宿 金具屋」 さん。

 

 

映画 『千と千尋の神隠し』 のお風呂屋さん 「油屋」 のモデルのひとつとも言われています。

 

入り口も古めかしくて美しい!


 

江戸時代に温泉宿として創業するまえは鍛冶屋(金具師)だったことから 「金具屋」 という屋号がついたそうです。

 

 

全18室のお部屋はひとつひとつ全部違っていて、中にはかつての貴賓室も。

 

館内には露天風呂、ローマ風呂、鎌倉風呂、岩窟風呂などなど複数のお風呂(うち 5か所は内側から鍵のかかる貸切風呂)があっていくつも回るのが楽しい。

 

 

 

 

なので、館内だけでもお風呂を巡る楽しさはあるのですが・・・

 

実はこの町の楽しみは、外風呂を回ること

 

町の中には大小さまざまな外風呂があって、宿泊すると渡される鍵で入れるようになるのです。お風呂は 一番から 九番まであって、順に巡って最後に神社にお参りすることで満願成就するんだそう。

 

 

 


最初は 「さすがに9カ所も回るの大変だし、宿のお風呂も入りたいから、外湯はいいかな」 って思っていたのですが、最初に入った 九番がわりと広くて気持ちが良かったので、その後頑張って一番、二番、三番、八番にも入浴してきました。

 

お湯はけっこう熱くてのぼせてしまうので、ひとつのお風呂に入ってた時間は3分ないくらい。それでも、連続でお風呂を巡るとけっこうしんどくなってギブアップ。

残りの四番、五番、六番、七番はいつかまた来た時に・・・!

 

ちなみに、それぞれのお風呂には違った効能があったりして面白いです。詳しくはホームページで。

 

温泉 九湯めぐり

http://www.shibuonsen.net/onsen/

 

 

 

そしてこの日は 夕方 5時半からの館内案内ツアーにも参加しました。

 

歴史ある宿の建物のあれやこれやの説明を聞きながら館内が歩けてとても楽しかった。宮大工を呼び寄せて、変わった建築様式で温泉宿を建ててしまった創業者はとても遊び心のある方だったようです。

 

館内を屋外に見立ててあって、天井が青く塗られて夜空のように見える廊下や、玄関のように作られた部屋の入り口などもいちいち面白い。

 

 

 

 

 

 

変わった装飾だなと思うと廃材だったりして(近くの水車小屋の歯車など!)単に古くて上品なだけじゃないのも斬新でした。

 

 

 

夕食はなつかしい感じの大宴会場で。

でも、むかしみたいな長テーブルではなくて、個々のテーブルが離れている上についたての仕切りがしてあって、プライベートを保てるようになっていました。

 


 

夕食後には外観もライトアップされて、ものすごく綺麗。

 

 

 

夜は館内のお風呂をいくつか回ってから、寝る準備。

雪が降ってきたので夜はかなり冷えました。湯たんぽにお風呂のお湯を入れてお布団に入れて、あたたかくして就寝です。

 

 

あけて翌朝は、朝からまた別のお風呂に入って、まさにお風呂ざんまい。

ほかにあまりやることのない小さな町だけに、かえって温泉に集中できて良かったです。渋温泉、外風呂巡りをコンプリートするためにいつかまた来たいな。

 

 

10時にチェックアウトした後は、車で15分くらいの地獄谷温泉へ。

ここには有名な、温泉に入るニホンザルが見られる野猿公苑があるのです!


オフィシャルサイトのこんな光景で有名ですよね ↓ ワクワクします!

 

 

 

 

駐車場のある入り口からは、30分かけて歩いていきます。

なかなかの山奥なのですね。歩ける靴で来てください。

 

 

 

 

 

やっと着いた、野猿公苑!

 

 

 

サル 地獄谷野猿公苑

http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/

 

 

入場料 800円を払って入場!

 

 

温泉に直行、したんだけど…

 

サル、全然温泉入ってない!

 

 


まあ、オフィシャルサイトにも書いてあったし事前に調べてもあったのですが、サルは年中温泉に入っているわけではなくて、寒い時期だけ、暖をとるために入っているだけなんですよ。

 

なので積雪もなく晴れていた3月のこの日、お風呂に入るサルは皆無でした。

 

 

心の中で 「入れーーー!」 って思うけど、もう、全然温泉入らない。 

なんなら、冷たい川に入らんばかりの勢い。

 

 



ガックシ・・・  ではあったんだけど、猿たちはそのへんにいて人に慣れていてすごく近くまで来るんですよね。

 

子ザルとかすごく可愛いくて、間近でみれただけでけっこう満足だったり。

 


 

 


 

 
こんな感じで、まったくイメージしていた温泉ザルの姿は見られませんでしたが、ぽかぽか陽気のなかではしゃぐ可愛いニホンザルたちを見てほんわかしました。

 

さて、地獄谷のあとはランチ。りんごを食べて育った 「信州りんご牛」 のすき焼きが食べられる信州中野の 福田屋さんですき焼き定食を食べてきました。

お店も雰囲気があっておすすめです!

 

ナイフとフォーク すき焼き 福田屋

http://sukiyaki-mk.sakura.ne.jp/


このあとは世界遺産の富岡製糸場に立ち寄ってから東京に戻ります。