山旅 2017 - 2017年に登る、2017mの日本百名山、雲取山! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2017年、5月。

 

5月の週末に東京都最高峰の雲取山に登ってきました。

 

日本百名山の一座である雲取山は、東京、山梨、埼玉の県境にあって、標高は 2017m。今年の西暦と同じ数なので、縁起が良い 「今年の山」 です!

 

去年登る機会もあったのですが、あえて、2017年に登りたくて温存してみました! そして今回は温泉のある山小屋 「三条の湯」 に一泊することに。これはもう、小さな旅です。

 

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5月のとある、金曜日、13時。

 

有給休暇を頂戴して、金曜日から、東京の山奥、奥多摩にやってきました。

そこからバスで30分かけ、県境をすこしだけ超えたあたりにあるバス停 「お祭」 で下車。何がお祭なのかサッパリわからない、何もないバス停でしたが。

 

 


そこから 5分ほど車道を歩いた先に、今回の登山口があります。

 

 

13時に登山口に立つなんて登山ではあまりありえないのですが、バスの便が1日に 2本しかないのと、本日の行動時間がコースタイムで 3時間半ほどしかないので、16時すぎには山小屋に着く計算で問題ナシと踏んで来ました。(結果OKでした)。

 

途中までは車も走れる道なので、のんびり、明るい道を行きます。

あふれる緑が気持ち良い。普段は会社にいる金曜日の昼間に贅沢だな。

 

 

 

 

青い空と緑の山々を眺めていたら、なんだか、夏休みのような気がしてきた。

まだ 5月なのに。

 

 


2時間ほど歩いたところで、車道が終わりになり、ここからは細い山道が始まります。・・・逆に言うと、ここまでは車で入れてしまうのです!

 

 

実は、三条の湯に泊まるお客さんであれば、ここまでシャトルバスの送迎もあります。わたしが歩いた時もひと組が車で到着していました。

 

 

山道を歩くこと、30分くらいかな。眼下にテント場が見えてきました。

カラフルなテントが 3幕。平日なので数は少なめ。

 

 

 

川にかかった橋を渡ればいよいよ、三条の湯の山小屋に到着します。

 

 

写真撮りながらのんびり歩いてきたつもりでしたが、コースタイム 3時間半のところを 2時間半で到着しました~

 

 

小屋の受付でチェックイン。チャキチャキした気持ちの良いスタッフさん。

一泊二食つきで、8,200円。

 

 

 

 

 

今日は運よく、個室が使えることになりました!!

 

 


この小屋は、トイレも木のにおいがするきれいなトイレで、水も豊富だし、お風呂もあるし女性でも泊まりやすいと思います。

 

 

まずはお風呂に行ってこよう! 「風呂場」 って書いてある矢印を追います。

薪で炊いているので、周囲には薪が積み上げてありました。

 

 

  

 

向こうが男湯。そして手前が女湯です。

 

 

 

お風呂の写真は撮れませんでしたが、こじんまりと、3、4人が入る程度の湯船で、お湯はちょっとヌルみのあるアルカリ性。一緒に入った方と雑談しながら、なかなかに、リラックスです。

 

 

お風呂のあとは、お部屋でくつろぎつつ、食事の時間を待ちます。

 

 

 

この部屋をひとりで使えるのすごいなぁ。

 

 

夕食は 17時半開始。三条の湯の名物である鹿の燻製肉は意外とクセがなくて美味。小屋のオーナーが仕留めた鹿の肉だそうです!

 

 

 

も、もしかして受付のわきにあった熊の剥製、これもオーナーが仕留めたのかな・・・

 

 

食事のあとは、山雑誌のバックナンバーをめくりながら、缶ビールを少しずつ。

ゆっくりと暮れていく、だけどまだ明るい空。

 

 


しつこいけど、普段ならまだ会社にいる時間に 「部屋に戻ってもすることないし、ちょっと暇だなぁ」 なんて思ってるだなんて、贅沢だなぁ。

 

いまはちょっとした移動時間ですらスマホ眺めていたりする時代。山のこういう時間のおかげで不要なものがリセットされ、リフレッシュしている気がします。

 

 

さて、翌朝は 5時に起床。5時半から朝食を食べ始めて、出発準備をして 6時半すぎには小屋を後にしました。ここから山頂までは、コースタイムで 3時間。

 

こんな朝早くから体を動かすことなんて、普段ない。でも、歩き始めて 30分もすれば、ちゃんと体が温まって、軽くなってくる。

 

 


山頂直下の急登まではなだらかな、歩きやすい山道。自然とペースも早くなる。

ふと振り返ると、遠くに富士山!

 

富士山にはげまされながらジグザグの急登を頑張った最後の 30分。

到着した山頂からは、富士山やアルプスがきれいに見えました!

 

山頂は2か所あり、山梨県が主張する山頂(最初にこっちに到着しました)と、東京都と埼玉県が主張する山頂があります。

 

 


にぎわっているのは東京側の山頂のほう。

今年1年限定の、「西暦 二千十七年記念」 の碑がたっているのもこちらです。

 

くっきりと綺麗に見えた富士山と、南アルプス。

 

 


南アルプスは右から悪沢岳、赤石岳、聖岳。晴れて本当に良かったな!

 

 

鴨沢への下山、しばらくは見晴らしの良い稜線歩き。

 

 

 

たまたま一緒のタイミングで登っていた方と雑談をして、途中の奥多摩小屋で缶ビールをおごっていただきました。
 

 

さらに下山し、七ツ石小屋の裏庭で、お昼のメロンパンをムシャムシャ。

念のためにトイレをお借りして、本格的に下山です。

 

 

鴨沢のバス停に到着したのは 13時。まさに、24時間の山の旅でした。

バス停付近のお店で食べたかき氷、美味しかったなぁーーー!

 

帰りは奥多摩 「もえぎの湯」 で入浴して、帰途につきます。

 

奥多摩って東京からいい具合に離れていて(青梅線で人里と山が徐々に切り離される感じ)、いっきに自然のなかの非日常になるのがとても好き。

 

ああ、良い旅だったなぁ。

山梨から東京に、県をまたぐ山の旅でした。