マルタ島 - 世界遺産の遺跡めぐり! - ブルー・グロットと巨石遺跡 - | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2015年 GW、マルタ共和国。

 

午前中は、ヴァレッタ近郊の 2つの遺跡、地下神殿の 「ハイポジウム」 と 巨石遺跡の 「タルシーン神殿」 を見学しました。午後はふたたびマルタ周遊バスでマルタ島南東部をドライブしながら観光スポットを巡ります!

 

 

 

 

今日は、一日乗り放題の観光用周遊バス、CitySightseeing Malta社の 「Red Line」 のチケットを購入しています。

ヴァレッタから出発し、パオラ (ハイポジウム / タルシーン神殿) → ヴィットリオーザ → 海辺の町マルサシュロック → 青の洞門(ブルーグロット) → ハジャー・イム神殿 / イムナイドラ神殿 → ヴァレッタ というルートを走っていて、1日中、どこから乗ってどこで降りてもOK。

 

 

違うコースを走る 「Blue Line」「Green Line」もあります。

 

観光スポットを効率よく回ってくれるのはもちろんですが、二階建てバスの 2階から眺めるマルタの風景がとても楽しく、イヤホンでガイド音声も聞けるのでお勧めです。

 

城塞都市 ヴィットリオーザのヴィクトリー広場。

 

 

 

マルタ騎士団がヴァレッタより古い時代に築いたという聖アンジェロ砦に続いています。

 

 

 

こちらは海辺の町マルサシュロック。

 


 

ここはもともとはマルタ最大の漁村。いまはどちらかというと海辺の観光地みたいな色合いが強くて、海岸沿いにレストランがずらっと立ち並んで魚料理を出しています。

 

 

 

正面に小さな目がついているのが特徴の、マルタの漁船。かわいい。

 

 

 

 

さて、島の南側をしばらく走ったバスが、青の洞門 Blue Grotto と呼ばれる観光地でストップ。

 

遺跡だけ回れればいいかなと思っていたのですが、時間も余裕があったし、せっかくなので降りてみることに。ところが、このバス停はからは岩をくりぬくトンネルの姿は見えません。

 

そこで、思い切ってボートツアーに参加!

 

 

 

交渉制だったり、乗船人数によって価格が変動するシチリアのイソラ・ベッラの遊覧船と違って、1人 8ユーロときっかり定額なのも、乗船を決めた理由。

 

ちょうど、家族連れが乗船するところだったとのことで、彼らと一緒に乗り込めることになりました。ボート内の救命胴衣を付けて出発!

 


 

海岸は切り立った崖になっていて、7人乗りの小さなボートは入り江から出るとすぐに 「これもう外海じゃん!」 って感じのパーンと開けた海に出ていく。

 

 

 

ボートが小さいので少し心細く、結構揺れるのでスリルもあり、猛烈にワクワクします!

 

崖の岩は風や波で浸食されて、ところどころに洞窟やトンネルが。ボートはそれらを巡りつつ、青の洞門に向かいます。

 

 

 

洞門の中には青く輝く部分があって、それを見るのがお楽しみ。(青の洞窟みたいな)。海の色が右側は青く、左側はエメラルドグリーンになっています。



一部海底が浅いのかな。

その部分だけは鮮やかなエメラルドグリーンに輝いていて、とても綺麗。

 

 

洞窟の外の海が深い群青色なのを思うと、やっぱり色が全然違っています。午前中の光のほうが美しくみえやすいそうです。

 

 

さて、30分のボートツアーはあっという間に終了。

いやあ、参加してよかった! とニッコニコでボートを下りるくらい、楽しかった!

 


のどが渇いたので、近くのバンでレモンのグラニータを購入。

 

シチリアの新鮮なレモンとはちみつを使ったグラニータに慣れてしまっていると、この、濃縮ジュースやシロップを使ったようなグラニータがとても駄菓子的に感じる。舌に色が付きそう。

 

フィレンツェやニースで飲んだグラニータはこういうものだったし、「グラニータはこういうちょっとチープなもので、そこが良い」 と思っていたんだけど、一度美味しいものを経験してしまうとね…。人って贅沢なものですね。


 

バス停で次のバスをしばらく待って、向かったのは 巨石遺跡の ハジャー・イム神殿。

 

タルシーン神殿より新しく、紀元前 2500年前後に作られたもので、19世紀に発掘が始まりました。遺跡を保護するために大きなテントでおおわれています。

 

 

 

 


ここでも、豊満な女性の像やらせん模様など、タルシーン神殿と同じ装飾品が見つかっているそう。中央の祭壇には獲物をささげる台座があったとか。


 

続いて、神殿から海に向かって草原のなかの一本道を歩いていくと、イムナイドラ神殿に出ます。(日差しを遮るものがないので死にそうに)。

 

 

 


こじんまりとした遺跡ですが、ここは海が近くて風があり、気持ちの良い遺跡でした。

 

春分と秋分の日には海から上る太陽の光が神殿入り口へまっすぐ差し込む構造になっているんだそう。各地のピラミッドや古代遺跡にこういう 「しかけ」 がされていますが、古代人にとって春分の日と秋分の日というのはとてもとても大事な節目だったのですね。

 

マルタにはこのような巨石遺跡が点在しているのですが、まだまだ研究が進んでおらず、謎が多いようです。そもそも、これらの石をどこからどうやって運んで来たのでしょうか? また、これらの遺跡が作られた後、マルタには 500年ほど人が住んだ形跡がないらしく、巨石文化を築いた人々がどこへ行ったのかも謎となっています。

イギリスやアイルランドの巨石文明と何か関係はあるのかなぁ?


 

さてと! 遺跡の見学を終えて、バスでヴァレッタに戻ってきました。

夕ご飯をどこで食べるかを考えるのもちょっと面倒なくらい暑さで疲れていたことと、なんとなく今も継続している 「一国一マック」 の脳内地図を塗りつぶすため、マクドナルドへ。

 

 

マルタのマクドナルドのメニューはそれほど日本と変化なく、でも値段はちょい高。

(€ 7.6 なので、日本円で約 1,000円)

 

ヨーロッパやアメリカで外食するたび、日本って食べ物がものすごく安い国だなって思います。物価レベルを考えても、異常なくらいに食事が安いと思う。


 

マクドナルドは店内で無料 WiFi が入るので、旅行者には便利です。

明日からの移動についてなど、スマホでチェックしながら食事をしたのですが、ふと、10年近く前にヨーロッパを鉄道で旅していたときにもたびたび マックを利用していたことを思い出しました。

 

あのころはスマホなんてものはなくて、インターネットが使えるのはまちなかのネットカフェや、ユースホステルのロビーの共有PCだけ。マックにいるときは、本を読んだり、日記を書いたりしていたんですよね。

 

あの頃は旅の間、ずいぶん本を読んでいたなと思う。

 

それに比べたら、本当に簡単に、いつでも手元で情報が取れたり、誰かと連絡したりできるようになって、不安や不便は大幅に減ったと思う。暇つぶしに友人といつもどおりのチャットしたりもできるし、感覚としては日常の延長。

 

いつもの世界から切り離されたような旅先の孤独感、少し不安な感じを、いまはあまり感じない。

 

ずいぶん楽に便利になったけれど、そのかわりに失った時間や気持ちもきっとたくさんあるんだろうな…、なんてことを、マクドナルドの片隅でふと考えたりしました。

 

 

 


 

 


 


ボート € 8 (青の洞門)

グラニータ € 2 (青の洞門)

入場料 € 10 (ハジャー・イム神殿、イムナドラ神殿)

マック € 7.6 (ヴァレッタのマクドナルド)

 

 

€ 1 (ユーロ) = 約130 円
 

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