2008年 2月 7日。 はじめて訪れた町、スイスのベルンを歩いてみて、いっきにこの町が好きになってしまいました。
こんなこじんまりした町に 「住んでみたいな」 と思ったのは正直初めてです。 さて、遅いお昼にしましょう。 スーパーでペンネのサラダを買って、ホテルのテレビルーム (テーブルやソファなどがたくさん置いてある。奥には広いキッチンも) で食べます。
「あ、あれ!? ・・・ウソ!!」 なんと、冬季は夜行の日程が変わっていて、今夜の便がないことが判明!! この旅で初めての、旅程ミス。 翌日の夜なら便があるのですが、バルセロナのホテルは既に取ってしまっているので、それじゃ間に合わない!
あわてて、レセプションに走り、延泊を申請。 昨日とは違う部屋 (今回は 6人部屋・・・) ですが、とりあえず、泊まるところは確保。
…で。
その延泊の件でレセプションで話をしているときに、別の男の子がやってきて、レセプションの係の人に、こう尋ねているのを聞いたんです。 「今日のカーニバルって、何時から始まるの?」 …え!? カーニバル!? これには本当にビックリ! 夜行に乗れなくて今夜ここに滞在するはめになった、と思っていたのが一転、そのおかげでカーニバルに遭遇するなんて!
ドイツ語なので何のポスターかもわからず、「なんかここにもクマがいるー」 と思って写真だけ撮っていたんですけど、そうか、これがカーニバル (スイスドイツ語で Fasnacht ファスナハト) のポスターだったんですね! そう思えば、教会前で行われていた準備も、街中に出ていた旗や、建物の間にぶら下げられていた飾りも、ぜーんぶ筋が通りました。 なるほど! それにしても、今日から始まることはおろか、スイスにカーニバルがあることなんて知りませんでした。(スペインやイタリア、リオのは有名だけど)。 登山鉄道に乗りたいがためだけに来たようなスイス、2日しか滞在しないつもりだったので、情報不足だったことは認めますが。 それにしてもなんていう偶然!
夕方になると、町には徐々に、豪華な仮装をした人達が増えてきました。
わりと皆さん気合の入った仮装をしていて、手間もお金もかかっているという感じ。わりと本格的なカーニバルだったんですね。 そういわれて良くみれば、ショウウィンドーのマネキンたちも、揃ってみんな仮装しているのでした。
うわ、昼間は全然気付かなかった。それか、夕方になって、お店の人が仮装を施したのかも。 普通のメガネ屋さんまで、派手な衣装を着たマネキンを飾っています。
そして、夜を迎えました。いよいよ、カーニバルの始まりです。 ホテルでたまたま知り合った日本人の女の子と一緒に、ビール片手に繰り出しました。
大勢の人達に見守られる中、クマが無事に下に下りると、音楽が鳴り出し、クマが踊り始めます。 それを皮切りに、街中のあちこちで音楽が鳴り始めました。
通りという通りで、ありとあらゆるバンド (主に歌なしのブラスバンドですが、ほかにも、ドラムンベースあり、アフリカンあり、シャンソンなどを歌うグループもあり) が、色とりどりの揃いの衣装で演奏しています。すっごい、楽しい!
人の流れに沿って、牢獄塔から時計塔まで歩いていきます。 時計塔のある広場には、屋台やテントが出ていて、ビールやグリュー・ワイン、サングリアなどのアルコールや、ちょっとした食べ物などを売っています。 その屋台で、ラクレットを発見!
ラクレットはスイスの名物料理で、熱でとかしたチーズをこぞげ取るようにして皿に盛って食べるチーズ料理。付け合せは、ポテトやピクルスです。 さっそく、2人で一皿買って、食べてみました。 うん、なかなか美味しいです。
イグルーには滑り台がついていて、滑らせてもらったことから仲良くなり、ただでビールをもらったり、イグルーの中でチーズフォンドゥをご馳走になったり。
このおじさんが仲良くなったアントニオ。 みんなでドラムンベースのバンドの前で踊ったりはしゃいでいたところ、アントニオに 「あっちのテントで良いバンドが演奏してるから見に行かない?」 と誘われました。
ポップスやディズニー、クラシックなどいろんな曲をアレンジして演奏するのですが、テントも超満員。
特に、リーダーのトランペット奏者は、ステージを動き回り、大きな口をあげて笑い、客を盛り上げ、とにかく、全身で 「楽しい!」 を発散していて、こっちまで楽しくさせてくれます。
(その後、テントの外でたまたま彼を見つけたので、走って行って 「すっごい楽しかった! いい音楽をありがとう!」 と言うと、「こっちこそありがとう!ステージの左のほうで踊っててくれた子だよね!?」 と、握手してくれました。「お互い、カーニバルを楽しもうね!」 と言ってお別れ。)
そんな中、アントニオが古い友人 (おばさん) にバッタリ遭遇。 「こんなところで奇遇ね! 元気だった!?」 という感じで抱き合う 2人。 紹介してもらった彼女 (エステル) は、このバンドの大ファンで、スポンサーなんだそう。
どうせ予定もないので、ついていくことに。
エステルと別れたあと、わたしはバンドのメンバーに誘われて、ケラー (地下にあるバー) に流れて一緒に乾杯させてもらいました。 本当にいろんなことのあった、長い 1日でした。
Hotel Glocke (ホテル・グロッケ) http://www.bernbackpackers.com/ 1泊 31 フラン
「UNTIL I FIND YOU」 John Irving Ballantine Books (読む暇なし)
ドーナツ 1.3 CHF (デリ) お菓子、水 3.7 CHF (クマ園) お菓子 6 CHF (時計塔) ランチ 6.9 CHF (Coop) 切手 3.8 CHF (郵便局) ネット 3 CHF (ホテル) ラクレット、ビールなど ・・・覚えてません 30 CHF くらい? (カーニバル)
1 CHF (スイス・フラン) = 100 円
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