2012年 6月。
出張で訪れたリヴァプールでの仕事を終え、次に向かったのは、フランスの、パリ。
リヴァプールからは、タクシーでマンチェスター空港に移動して、そこからエールフランスで 2時間ほどの距離です。
パリ滞在の間に、半日ほどあく日があったので、思い切って近郊の町まで足を伸ばすことにしました。
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今回、数度目かに訪れたパリ。
いままでこのブログでも何度か書いているように、どうもわたしとは相性の悪い街で、何度行っても、あんまり好きになれない街です。(ひどく残念なんですけど)。
さて、そんなパリから半日だけ抜け出して、パリ近郊のちいさな町プロヴァンへ。
(南仏のプロヴァンス地方とは違います)。
パリでは、駅のスタンドですら、パンが美しく、とても美味しい。
相性の悪いパリにあって、それでもここのパンは、わたしがパリで好きなものの一つ。
パリの東駅から電車に乗って、1時間 20分ほどの鉄道の旅。
駅で買ったパン・オ・ショコラと、コーヒーが今日の朝ごはんです。
あっという間に到着したプロヴァンは、中世の街並みをそのままに残す、世界遺産の小さな町。
丘の上の旧市街と、人々の日常のある新市街に分かれていますが、駅から続く新市街のほうだって、フランスの田舎町の雰囲気が色濃く香る、素敵な街!
新市街から旧市街へ延びる坂道を歩いていると、・・・・、うわ、いつのまにか、中世へタイムトリップしてしまいました! 気が付けば、右も左も、中世の人たちに囲まれてしまってます。
まずはビールを飲んで落ち着かなくては!?
実は、この日は年に一度の 「プロヴァン中世祭り」。
プロヴァン旧市街がすべてタイムスリップしてしまうお祭りなのです!
旧市街の中心、木組みの建物が立ち並ぶシャテル広場を中心に、旧市街がまるごと中世に染まっています。これは楽しい!
広場には、中世の加治屋さんや、パン屋さん、ぶどう酒を出すお店や、お肉を焼く屋台などが出て、大賑わい。小さな街に、観光客もたくさん訪れています。
教会の前の広場には、市 (いち) が立っていて、お土産や中世の甲冑、衣装が並んでいました。
ぜーったい着る機会なんてほとんどない (仮装パーティくらい??) のに、何着か気になる服を見つけて、しばらく悩んだり。この時代の服って、現代のものとはまるで違って、とても魅力的。
街の人や観光客の方も中世の衣装をまとった人がたくさんいたけれど、ほんと、みんなすごく素敵なんですよねー。男性は男性らしくカッコよく見えるし、女性はとってもセクシーに見えるし。
市場をぐるりと回ったら、教会 (サン・キリアス参事会聖堂) の中をのぞいてみました。内部が淡いクリームで、すごく柔らかい、美しい教会。
1429年には、ランスでの戴冠式をおえたシャルル7世とジャンヌ・ダルクがこの町を訪れ、この教会でミサを行ったんだそうです。この日は、中世音楽の演奏会が行われていて、観客で満員。
教会の裏手のガーデンにも小さな劇場ができていて、中世の服装の方たちによるコーラスが行われていました。色とりどりの衣装の方々が並んでいるのを見るだけでも楽しい。
教会のあとは、町いちばんの高台にそびえる、セザール塔へ。
シャンパーニュ伯爵家の権力の象徴として建設され、その後は監視塔、牢獄、鐘楼などさまざまな用途に使われてきました。いまは、町の観光名所。
狭い階段を上っていった展望台からは、教会と広場が良く見えました。
こうやってみても、やっぱりこじんまりと可愛い、小さな町ですよね。
さて、この町は薔薇でも有名で、古い民家を利用したショップには、薔薇の石鹸や化粧品、アロマオイル、薔薇のお菓子など、薔薇グッズがたくさん。パッケージも可愛くて、お土産にもぴったりです。
そんなわけで、中世の町プロヴァンの旧市街をぐるぐる歩いてみました。
・・・まだまだ滞在したかったけど、そろそろ帰らなければ。
仕事で来ているのでなければ、もう少し遅くまでいたかったなぁ。
お祭りじゃない日の、静かな町の様子も興味があります。でも、それはまた次回!
ときどき小雨のパラつく曇り空だったので空が白くて残念ですが、実はこの週、ヨーロッパ各地が異常気象で、地域によっては集中豪雨などがすごかったんですよね。(リバプールも嵐が来てました)。
この程度の曇りで済んでよかったです!
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