2011年 5月 7日。
ロシア美術の一大美術館、その名も 「ロシア美術館」 を見学し終えて、外へ。
もともとは宮殿だった建物を使用しているだけあって、壮麗で美しい建物ですよね。
豪華な宮殿や美しい絵画をたんまり見せてくれたサンクトペテルブルクの街にお別れです。
ロシアの文豪プーシキン像。日本では (ドフトエフスキーやトルストイに比べると) それほどメジャーではありませんが、ここロシアでの人気はダントツ。扱われ方にかなりの差があって、本当に愛されているんだなぁと、今回、何度も思いました。
さて、地下鉄に乗って、ホテルに一度戻ります。
滞在中 何度も乗ったロシアの地下鉄、これが乗り収めです。
内装がやたらに豪華だったモスクワの地下鉄に比べると、サンクト・ペテルブルクの地下鉄は現代的、機能的なかわりに、ちょっとそっけない感じ。
でも、すべてに英語表記が併記されていて安心でした。駅の広告とかを見ても、西ヨーロッパの地下鉄駅とかわんない印象です。モスクワからここに来て、まず地下鉄の駅でそれに気づいて、「ああ、やっと ’こっち側’ の世界に戻ってきた」 と感じたもの。
実際、英語がほとんど通じなかったモスクワに比べると、ここサンクト・ペテルブルクではわりと英語が通じたし、雰囲気的にもかなりヨーロッパ的で、気分がちょっとラクでした。
ホテルでタクシーを呼んでもらおうとしたのですが、ロシアではタクシーを呼んでもなかなか来ないらしく、20分かかるといわれてしまいました。(タクシーを呼ぶ場合は前日に頼んでおいたほうが良いそうです)。しょうがなく、ヤキモキしながら待ったのですが、30分たっても来なくて、あと 20分かかるといわれてさすがに不安に。間に合うのか?
流しのタクシーを拾えるかはわからないけど、いちかばちかホテルを出てみました。そしたら、地下鉄駅前に、フツーに何台も泊まってた (脱力)
そのタクシーを拾って、なんとか、30分ほどで空港に到着。
国内線だからギリギリでも乗れたけど、いやー、冷や汗かきました。
乗り込むのは、実は人生初の、アエロフロートです。
モスクワまでは、ほんの 1時間の空の旅。
何も出ないだろうと思ってたのに、軽食が配られてちょっとビックリ。
悪名高きアエロフロート、案外悪くないじゃないですか。
そして、さらに悪名高き、モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に到着。
暗い、怖い、何もないと三拍子そろった空港として恐れられていましたが、2009年から2010年にかけて全面リニューアルされ、わりと普通の空港に。
日本便の発着は、リニューアルの際に新しくできたターミナルなのですが、レストランやカフェがアメリカ資本のものだったりして、国際的にオープンな空港なのだという強いアピールを感じました。
ただ、去年オープンしたとは思えないくらい、まだ工事中でクローズの場所が多くて、免税店にもロシア土産がほとんどゼロ。
空港で買えばいいかな、と思ってくると大失敗するので、お土産は市内で買っておきましょう。
とうとう、ロシアをあとにして、日本へ帰る時がきました。
鉄道で横断してきたシベリアの大地の上を、今度は飛行機で越えていきます。
さようなら、ロシア。
それにしても。
乗ってまずビックリさせられたのが、このパーソナルテレビ! だってアエロフロートといえば 「機体が古く、サービスが悪い、遅れた航空会社」 みたいな印象が強かったから。
意外にも普通のサービスで、ちょっと印象が変わりました。これであの安さ (チケットはかなり安かった) なら、ぜんぜんOKじゃないですか。
これで今回の旅も終了です。
長く暖めていたシベリア鉄道に乗れて、本当に嬉しかったし、楽しかった。
時間を贅沢に使った、思い出深い鉄道旅でした。
成田に到着したらGW特有の暑さで、ロシア帰りにはややこたえました。
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