マカオ世界遺産と博物館 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2010年 12月 24日。

 

狭い地域に世界遺産があふれるマカオ。

午前中はマカオ半島の南側を歩いてきましたが、午後は中心部からやや北へ向かってみます。

 

まずは、マカオの中心、セナド広場。

 

 

洋風の建物に囲まれ、ポルトガル風の波模様にタイルが敷き詰められた広場は、クリスマス一色です。

 

 

セナド広場近くのポルトガル料理レストラン 「エスカーダ」 でランチにしました。ポルトガル風ツナサラダと、ポルトガル名物バカリャウ (干しダラ) を使ったバカリャウ・ア・ブラス。

 

 

 

 

 

食事のあとは、カテドラルの前の広場を通って、細い路地へ。

 

 

 

 

マカオ名物のカレーおでんの店が並ぶ通りに、ちょっと古い中国風のお屋敷があります。「盧家屋敷」 と呼ばれる、中国広東省生まれの貿易商、廬華詔の邸宅あとです

 

 

 

吹き抜けの中庭がある 2階建の邸宅には、西洋と東洋両方の様式が取り入れられていて、贅沢であると同時に、とてもユニーク。
 

 
 

銀行業でマカオ随一の大富豪となった廬華詔は、のちに熱心な慈善事業家となり、市民にお米を安価で販売したり、無料で通える学校を建てたり、病院に多額の寄付を続けるなど、多くの公益事業を展開したんだそう。

 

 

大三巴街へ出て、聖ドミニコ教会へ。

 

クリーム色に白の装飾がなされたファッサードは、「マカオで一番美しい」 と言われています。

 

 

 

ここに祀られているマリア像のひとつが、ポルトガルのファティマ に出現したといわれる聖母伝説の「ファティマの聖母」。毎年5月13日の日没時、ここからペンニャ教会まで聖母像を送る巡行 「ファティマ聖母マリアの行列」 が行われているそうです。


 

 

教会脇の通路から奥の階段を上ると、上の階が教会博物館になっていました。

数フロアに渡って、聖人像や衣装、装飾品をはじめ、300点ほどの展示物を見て回れます。

 

そこで見つけた木箱のなかにあった人形の各パーツ… 怖い。

 

 

一番上のフロアには鐘楼もありました。

 

 

教会を出て、ごった返す 大三巴街 (三巴は、サンパー、聖パウロのこと) をまっすぐ進むと、丘の上に見えてくるのが、マカオのシンボル 聖ポール天主堂 です。

 

 

ちょうどクリスマスの讃美歌を歌うイベントが行われていたため、手前の階段は人であふれ、かなりの混雑。ファサードの下までたどりつくのが大変でした。

 

 

1835年の火事で天主堂の本体が焼け落ちて現在のファサードのみの姿となったんだって。



 

近くで見ると、かなり巨大。

うすっぺらいくせに、独特の存在感があります。

 

 

1602年から1640年にかけ聖母教会 (聖ポール教会) として建築されたこの教会の施工には、長崎から幕府の弾圧を逃れて渡ってきた多くの日本人キリスト教徒も携わったそうです。

 

そして、ここから通りをわたると、マカオ博物館の入り口に出ます。


 

マカオ博物館 (澳門博物館)

http://www.macaumuseum.gov.mo/default.aspx

入場料は 大人 MOP$ 15

 

 

マカオの歴史と文化をとても分かりやすく展示している博物館で、展示も面白く、かなりおすすめ。博物館の中から、そのまま丘の上のモンテの砦に出ることもできます。

 

歴史に沿ってマカオの発展を垣間見ることができるジオラマ。

 

 

 

実際に人間が中に入れる大きさに作られた、コロニアル風の住居が並んだテラス。中には、家の内部の様子など、各種展示が。

 

 

 

 

 

 

博物館から出られる、モンテの砦。

 

今はきれいに整備されて公園になっていますが、もともとは 1617年から1626年にかけてイエズス会との協力で築かれたマカオ最強の防御施設でした。

 

 

1622年にマカオ侵略を試みたオランダ軍は、要塞の設計者ジェロニモ・ロー神父が放った砲弾に爆薬庫を攻撃され、大打撃を受けて退去を余儀なくされたそう。



ちょうど、砦の上で夕焼けを迎えました。

ごちゃごちゃした古い中国風の街並みも、美しい西洋風の建物も、同じ夕焼けの下でなんだか不思議と調和しているマカオ。

 

 

マカオには、中国系とポルトガル系が混ざり合って数世代が経過した 「マカニーズ」 と呼ばれる人たちがいて、どちらにも属している不思議な雰囲気を持っているのですが、街も人も同じなんですね。

 

 

博物館をあとにしたら、ところ狭しとお店や屋台が軒を連ねる大三巴街を再び。

 


マカオ名物のカレーおでん。

 

今日はランチをたっぷり食べすぎておなかがいっぱいだったけど、今度つまみ食いしてみようっと。

 

 


今日は、一日で 2万歩以上歩いたようです (父親の万歩計によると)。

親が一緒なのでひとり旅のような速いペースで歩いたりできなかったけど、それでもいろいろ見て回ったし、だいぶ歩き回りました。

 

 

ということで、Foot First / 足君好 というフットマッサージのお店へ。

45分のマッサージが、108 パタカ (約 1,000円)!

疲れた足を触ってもらうだけで寝てしまいそうなくらい気持ちよかったです。

 


マッサージを受けたあと、せっかくなので豪華 カジノホテルの 「ウィン・マカオ 」 の中を通って、無料のショーを見てみました。

 

 

入り口ホールで行われる、床から巨大な竜が出てくるショー。子供だましだけど、無料だし。

 

 

下は、専用のプールで行われる、音楽にあわせて水が踊る噴水ショー。

 

 

どちらもかなり短時間だし、並んでまで見なくてもいいだろうとは思うけど、時間があえば話のタネに見てみてもいいかも? 噴水ショーは見るたびに曲や噴水の動きが違うらしいです。

 

夕食は、広東料理の美味しい 「聚龍酒家」 へ。

 

軽く飲茶でも食べたかったのですが、点心って夜はやってなかったので、蜜汁焼豚 (ハニーポーク)、野菜炒め (空心菜に似てるけど茎が太い、ガイランという野菜だそう)、酢豚 を取って、チンタオビールで乾杯。

 

このレストラン、価格設定が安いわりに、かなり美味しかったです。

おすすめ!



 


 

 

Hotel Sintra

http://www.hotelsintra.com/

ツインルーム (トリプルユース) MOP$ 1640



 

ランチ (3人分で) MOP $ 436 (エスカーダ)

入場料 MOP$ 15 (マカオ博物館)

足つぼマッサージ 45分 MOP$ 108 (足君好)

夕食 MOP$ 220くらい (聚龍酒家)

 

※ MOP$ 1 (マカオ パタカ) = 約 10 円

 

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