イギリスで出会った、船乗りのタマゴ。 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。


「旅のつづき」 と題したテーマで、旅先で出会った人とのその後などをたまに綴っています。


最近、毎晩見ているウィンブルドンのせいか、イギリス時代の話をわりと書いているのですが、今回も、イギリスで出会った人とのその後について。


イギリスに住み始めてまだ 1週間かそこらだったときに、トラファルガー広場で、ひとりで本を読んでいたわたしに、「日本の方ですか?写真を撮ってもらってもいいですか?」 と話しかけてくれた男の子がいました。


彼はひとり旅をしていた日本人の男の子で、お互い暇だったこともあって、翌日、また彼と一緒にグリニッジに遊びに行ったり、その後も本当に偶然に、ロンドンの町中でバッタリ会って、夕ごはんを食べたりしました。


「大学で建築をやっていたんですが、子供のころからの船乗りになりたい夢が諦めきれずに、大学をやめて船乗りの学校を受けることにしたんです」。


そう語る彼に、船乗り、だなんて、なんだかロマンティックな響きだなぁ、なんだか自分の人生とはあまりにかけ離れていて想像がしにくい、と思ったりしたもの。


彼は数日後、日本に帰国し、わたしはその後もイギリスにいて、日本に帰国してからも一度も会っていなかったのですが、なんとなく忘れがたい思い出になりました。


彼は、その翌年、船の学校に合格し、数年後、無事に卒業し、晴れて船乗りになりました。

今は、大きな船の会社に勤めていて、世界中の港を回っています。


その彼と、久しぶりに、というか、イギリスで会って以来初めて、この間東京で再開したのですが、船の生活の話は初めて聞く話ばかりでとても面白くて、なんだかとてもとても楽しかった。



旅先で出会ったひとと、こうやって、ほんの少しでも何かがつながっていくのは、なんだかとても得難いことだし、旅先という非日常で出会う人って、普段、仕事や身近で知り合う人とは全然違った種類の人だったりするので、新鮮で面白い。


iPod で見せてくれたいろんな国の港の写真、海に沈む太陽の写真、とても素敵だった。

今はまた長い航海の船の上にいる彼、今度また会うのはいつになるのかな。



そうそう、実は明日、ウィーンで会ったシンガポール人の男の子と、シンガポールで再会します。

というわけで、ほんの少しだけ、日本を留守にしてきますね。