ヨーロッパ鉄道の旅 - 旅のごはん 「中欧、グラーシュ」 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

旅の目的は、人によっても、場所によっても、季節によっても、さまざま。
 

いろんな楽しみ方があると思うのですが、旅の楽しみのひとつは、やっぱり、食べ物、ですよね。

 

 

一度くらいは食べてみたい、地元の料理とか、名物やデザート。珍しいお酒や、地ビールなど。


 

そんなわけで、いろんな場所で、いろんなものを食べましたが、今回は、中欧をメインに、ヨーロッパで広く食べられている、「グラーシュ」 を紹介してみます。

 

土地によっては 「グヤーシュ」 とか 「グラッシュ」 とも呼ばれているこの料理は、ハンガリーがオリジナル。ビーフシチューのような、牛肉の煮込み料理です。

 

国や地域やレシピによって、中身や付け合わせが変わるのですが、いろんなところで食べたグラーシュ、やっぱり味が違いましたよ。



まず最初は、チェコで食べたグラーシュ。

 

チェコは、料理に生たまねぎをかなり使う国という印象を受けましたが、こちらのグラーシュにも、やはり生たまねぎのスライスが。

 

 

付け合わせは、チェコ名物のクネドリーキ。もちもちとした蒸しパンのようなもので、食事の際にはかならずついてきます。

 

小麦粉のものと、じゃがいものものがあって、じゃがいものもののほうが、もっちりと重たい感じ。

 

チェコといえば、ひそかなビール大国。

物価が安いので、おいしいビールがものすごく安く飲めます。幸せ。

 

⇒ チェコビールについては 「各国のビール チェコ編 」 でどうぞ!


 

お次は、ウィーンで食べたグラーシュ。

 

こちらのグラーシュは、まさに 「ビーフシチュー」 という感じの味でした。食べなれた、覚えのある味。

 

 

付け合わせは、ゆでたじゃがいもです。

 

今回飲んだのは、ウィーンのビールで、Ottakringer (オッタクリンガー)。パブコースターも持ちかえって来たのですが、オーストラリアで広く飲まれているわけではなく、あくまでウィーンのビールのようです。

 

土地土地で、いつも 「ここのローカルビールはありますか?」 ってオーダーするので、本当にいろんな種類のビールを飲んでまわっていました。


そして、こちらはハンガリー、ブダペストで食べたグラーシュ。

 


ハンガリーはパプリカを使う料理が多いのですが、このグラーシュも、パプリカが効いていました。つけあわせは、小麦粉をまるめて揚げた、揚げパンみたいなもの。

ちなみに、ここで食べたコンソメスープには、たまごが落としてありました。

 


 

 

グラーシュは、ポーランドやドイツ、スイス、クロアチア、スロヴェニアなど近隣諸国でも広く食べられています。

 

ポーランドやスイスでは、メインというよりも、スープに近いものとして出されているよう。

(ハンガリーでも、家庭ではスープみたいに出されているとか)。


こちらは、ポーランド、ワルシャワで食べたもの。

 

 

ここのが一番トマトが効いていて、トマトベースのビーフシチューという感じでした。トマトの甘みと酸味。

 

まさに、スープといった感じで、量も少なめ。

本当は、ほかにメインを頼むべきものなのかもしれませんが、パンがあれば、これだけでも結構十分。

 

付け合わせは、野菜の酢漬け。

これ、日本でいえば、お味噌汁とお漬け物、みたいな感じ?


 

スイスだと、アルプスの山の上などでよく見かけます。

寒い場所で温まるためのスープという感じ。「グラーシュ・ズッペ (スープ)」と呼ばれています。


 

というわけで、各国でグラーシュを食べ比べてみました。

どこのグラーシュも、それぞれに特徴があって おいしかったです。

体が温まるので、冬の旅にはもってこいのメニューでした。