エストニア、タリン旧市街 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 2月 18日。

 

ヘルシンキから船で 2時間。

エストニアの首都、港町 タリン (Tallinn) に到着しました。

 

ヘルシンキからは、ターミナルD という、少しだけ離れたターミナルに到着します。ここにはイミグレがあるんですね。

 

 
 
 

港の ATM で エストニア クローン を引き出して、いざ、出発。

いよいよ、バルト3国の旅が始まります。

 

港から旧市街までは歩いて10分ちょっとくらい。

 

やっぱり、さすが港町。かなり寒いです。天気もあんまり良くないし。

 

 

 

タリンは、13世紀にデンマーク人によって作られた町。

「タリン」 とは、エストニア語で 「デンマーク人の城」 という意味なんだそうです。

 

デンマーク人の城などを含む 「トームペア」 に対し、その下に広がるダウンタウンは、その後ドイツ人商人や職人たちが作ったもの。タリンはハンザ同盟都市でもあるのです。

 

旧市街は世界遺産にも指定されています。

 


旧市街への入口にそびえるのは、「ふとっちょマルガレータ」 と呼ばれる古い塔とゲート。

 

 

 

昔は監獄だったのだそうで、そこで囚人の世話をしていたおばさんの愛称がそのままここの愛称になったとか。



 

 

通りに立ち並ぶ 3軒の建物は、3人姉妹と呼ばれている建物。昔は裕福なドイツ商人の店舗と住居、倉庫を兼ねたものだったそうですが、現在は高級ホテルとなっています。

 

まずは、予約しているホテルを目指して、ピック通りから、Uus通りへ。


道々、かわいい看板や古くてカラフルな建物が目を楽しませてくれます。


 


 

ここ、どこかに似てる!と、思い出したのが、チェコのチェスキー・クルムロフ (旅行記は こちら )。

 

町並みの様子がとても似ているんですよね。

 

ホテルは、ネットで調べて取っておいた、「 Old House 」 という小さなホステル。


荷物を置いたら、さっそく街歩きへ。

 

なんでもない風景が、とっても可愛らしい町。天気があんまりよくなくて、太陽の光がとても弱かったのが残念。晴れていれば、きっともっと色鮮やかできれいな町なんだろうな。

 

 

 

町の見どころのひとつ、聖霊教会。

外壁の時計は 1684年のもので、この町最古の壁時計なんだそうです。

 

 

 

 

すぐに、町の中心部、ラエコヤ広場に到着しました。(本当に小さな町です)。

 

 
 

塔のついた大きな建物は旧市庁舎。

 

 

残念ながら冬はクローズなので、塔にも登れずじまい。

 

 

さて、この広場には方位の書かれた丸い石があって、この上に立ってみると、タリンの有名な尖塔 5つ (旧市庁舎、聖霊教会、大聖堂、聖ニコラス教会、聖オレフ教会) がすべて見えるんだそうです。

 

では早速探してみましょう。


まず、見つけたのがこの丸い石。

 

 

内側に矢印などが描かれていて、「方位の書かれた丸い石」 という定義にはあってるっぽい。

 

この真ん中に立って、ぐるりと四方を見まわして、尖塔を探してみました。

 

えーっと

 

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あれ? 尖塔、3つしか見えないや。

おかしいな。 何度ぐるぐる見回しても、やっぱり 3つしか確認できません。

 

すると、はっと目に入ったものが「なんか、向こうにも別の丸い石が!」。

 

「丸い」 という以外には、方位が書いてあるかどうかもよくわからないし、そもそも何かが書いてあるのかどうかも相当あやしい。

 

 

でも、妙な古さといい、なんか ”大勢に踏まれた結果、こんだけ擦り減りました” みたいな感じといい…こっちが本命か!?

 

石の真ん中に立ってぐるりと見まわしたところ・・・

 

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って、結局 4つしか見えなかったよ!

ガセかよ!

 

というわけで、結局、この、「丸い石の上から見ると 5つの尖塔が見える説」 は、残念ながらこの目で確認できないまま終わってしまいました。。

 


さて、そのまま、とりあえず町をつっきってみます。

 

 

 

古い旧市街の細い道を歩き、ニグリステ教会 (聖ニコラス教会) の脇を抜けていきます。

 

 

この教会、夜のライトアップがきれいでした。

 


さて、昼は、マクドナルドへ。

 

 

なんでまた!?と思われそうですが、もうずーっと昔から、初めて行く国では必ずマクドナルドに一度は入ってみることにしているんです。

 

物価の違いやメニューの違いが面白いから。

ちなみにエストニアのセットメニューの価格は、54 Kr。日本円で、約 440円くらいでした。


こちらは、中世の姿をそのまま残す、カタリーナ通り。

 

 


積まれた石がむき出しの古いたたずまいの通りですが、観光用に 95年に再建されたもの。一部、古い建物をそのまま使っている部分もあります。

 

 

通り沿いには伝統工芸職人の工房が並んでいて、覗いてみたり、見学も可能。

 

結構期待して来てみた通りなんだけど、あんまりにも距離が短いのでびっくりしました。(え、これだけ? みたいな)。


さて、タリンの山の手地区、丘の上の トームペア地区 に向かいます。


途中には、その昔、生贄のために猫などの動物を放り込んだと言われる 「猫井戸」 があります。

 

 

「猫井戸」 という響きがなんだか良かったので、ちょっと期待して見に来たんだけど、特に猫の装飾などがされているわけでもない、ただの、普通の古井戸でした。すでに、現在は使われていません。

 

 

トームペアには、その脇のルヒケ・ヤルグ通りの階段を上って向かいます。

(ヨーロッパには、この手の 「一部小高い丘の上に城や聖堂があって、その下がダウンタウン」 という構造の町が多いので、観光をしているとかなり坂を登らされる気がします)。

 

 

突き当りには、いかつい扉のついた、城壁の石の門が。

ここから先がトームペア。 中世の時代には、夜にはすべて門が閉ざされたんだそう。


トームペアに入って わりとすぐに目に入るのが、エストニア正教会のアレクサンドル・ネフスキー教会。玉ねぎ屋根の特徴的な教会で、内部はターコイズブルーの天井がとても綺麗でした。

 

 

 

トームペア地区は小高い丘の上なので、町を囲む城壁がよく見えます。

 

 
 


そして、トームペアの端に建つ、ピンク色の建物が、トームペア城。

 

 

「城」 というから 「城」 っぽいものを想像してしまうのですが、「宮殿」 と呼んだほうがしっくりきそう。現在は国会議事堂。

 

エストニア最古の大聖堂の尖塔。

 

 

大聖堂は思いのほか小さかったけれど、ちょうどパイプオルガンの演奏 (練習?) 中だったので、一曲終わるまでしばし座って耳を傾けました。

 


しばらく、トームペア内をぐるりと散歩。

 

とっても狭い地区なので、あっという間に全部の道を歩きつくせます。

 


 

ヘルシンキ同様かなり寒いので、ただ歩いているのも、だんだん疲れてきました。
 

 

旧市街には、お土産屋さんやレストランはあるのだけれど、スーパーマーケットなど、実生活に必要なお店はありません。

 

そこで、暗くならないうちに新市街に出てみることにしました。

 

マクドナルドのすぐ目の前にある旧市街の東の門、ヴィル門。

14世紀に築かれた城門で、ここから先はすぐ、新市街です。

 

 

ヴィル門を出ると、大通りにはトラムやバスが走り、ブランドショップが入った大きなショッピングモールがあって、旧市街とはガラリと違う顔に。

 

モールの地下にあるスーパーに行ってみました。

 

これが結構、オシャレなスーパーで。旧市街だけ見ていると、エストニアやタリンの実情を誤解していたかもしれないなぁと思ったほど。

お寿司のパックだって買えます。

 

 

 

 
スーパーでお水や明日の朝食などを買って、再び旧市街へ。

ホステルに荷物を置きに行って出てきたら、すっかり日が暮れてしまいました。

 

 


さて、今夜の夕食はどこでとろうかな。
 

レストラン探しでいつも気にするポイントは、「なるべく観光客相手じゃないところで、そこそこ混んでいて、カジュアルな雰囲気なところ」。

 

でたらめに歩きまわっていたところ、よさそうなお店を見つけました。

http://www.kloostriait.ee/


 
 

野菜が食べたかったので、グリルド・ベジタブルと、ペンネ・アラビアータをオーダー。

 

野菜とパスタなら問題ないだろうとタカをくくっていたところ、思わぬ量が出てきて大苦戦。

 

 
こんなことなら、野菜だけで十分だったよ、パスタ、全然いらなかった。
 

ビールも飲んで、全部で 1,500円くらい。安い!

ちなみに、出されたパンは、それどころじゃなくて、一切れも食べれなかったです。

 


お腹パンパンでホステルへ。

 

居間で旅日記をつけながら、しばしぼさっと休んだあと、やることもなくなったので、わりと早めに寝てしまいました。

 

それにしても、今日半日でかなり見て回れちゃったタリン。明日は片っぱしから、お土産屋さんでも覗いて回ろうかな。

 


 

 

Old House

http://www.oldhouse.ee/eng_index.php

ドミトリー 1泊 200 EEK


 

 

「エンデュミオンと叡智の書」

マシュー・スケルトン

新潮文庫



 

ポストカード 2枚 30 EEK (タリンお土産店)

McRoyal Menu 54 EEK (マクドナルド)

水のボトル、パンなど 40 EEK (タリン スーパー)

夕食 195 EEK (レストラン Kloostri Ait)

 

1 EEK (エストニア クローン) = 約 8 円

 

 

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