2004年 6月 29日。
ロンドンに住んでいたときに、ふと思いたち、翌朝早くに出発することにした小旅行。世界遺産の街バースと大学の街オックスフォードへ、荷物も最小限でふらっと旅立ってみました。
参考にしたウェブサイト ざっくり考えた旅程は、1泊2日で、「ロンドン ⇒ バース ⇒ オックスフォード ⇒ ロンドン」。
バースとオックスフォードのどちらかで1泊するつもりだけれど、どちらで泊まるかは行ってみて考えることにして、まずは見切り発車で早朝、ヴィクトリアのコーチ・ステーションに向かいました。 ふと顔を上げると、見渡す限りの草原に、牛やヒツジの群れが飛んでいく。 おおお、イギリスの田舎の風景だ。
今回利用したコーチ(長距離バス)
バースに着くと、コーチステーションでオックスフォード行きのバスの時間を確認し、市街へ。 ロンドンとは趣が違っていてとても綺麗。古い建物も多く、街ごと世界遺産に指定されています。
寺院の正面にははしごを登り降りしている天使の彫刻が施されています。このユニークな装飾は、オリバー・キング司教が夢の中ではしごを上り下りする天使を見て、「ここに教会を建てよ」 というお告げをきいた、という逸話によるものです。
周りにはカフェやショップのほか、ツーリスト・インフォがあって、ここで街の地図 (手書きのイラストのもので、見やすく、かわいらしかった) や、各種パンフレットなどがもらえます。
「バース(Bath)」は、お風呂の 「bath」 という言葉の起源となった街。
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さすがローマ人が贅をつくして作った浴場施設。
装飾なども凝っていて豪華だし、館内には大浴場や薬草風呂、サウナや水風呂などいろんなタイプのお風呂があって、さながらスーパー銭湯です。
学校の見学で来ている子供たちの姿も。 . 館内は地下もあって思ったより広く、ひと通りぐるりと回るだけでかなり時間がかかりました。浴場としてにぎわっていたんですね。
流れているお湯に触ってみたら、温かかったです。
お土産は (当然) お風呂にちなんだものが多く、軽石でできた人形やせっけん、バスソルトなど。
コーニッシュ・パスティ。
もともとはコーンウォール地方の名物パイですが、いまやイギリス全土で人気のファーストフード。
専門店のほかにも、スタンドやニュースエージェント、駅の売店やスーパーと、ほんとにどこでも売っています。 パイ生地の中身は主に肉や野菜の煮込み、ソーセージなど。果物やクリームの入ったデザート向きのものもあり、種類が多いので迷います。
わたしが選んだのは「スパイシーチキン」です。カレー風味でほんのちょっとだけ辛い。
お腹を満たしたら、川べりを散歩。
外から見ると、こんな感じで、上まですっぽりお店の建物があるので、通行人の姿も見えません。
次に向かったのは美術館。
課外授業中なのか宿題なのか、三人の小学生らしき女の子が。
前に大英博物館でも床に突っ伏してクレヨンで一生懸命に模写する子供を見かけたけど、こういう場所で子供が平気で寝転がったり座り込んだりする感じ (大人もしばしする) って、なんだか、いいよね。 日本だと怒られちゃうけれど。
このあと、ロイヤル・クレッセントと呼ばれる優美な18世紀のタウンハウスを見に、小高い丘の上まで登ります。ハイストリートを抜けて、住宅街の坂をえんえんと。
良い写真がなかったので、Bath の観光局のオフィシャルサイトからお借りしてきました。
名前のとおり三日月状に弧を描いて立ち並んだタウンハウス、今は一部がホテルになっています。
今もカフェレストランとして使われているこの建物は300年まえからパン屋さんだったとか。
地下には当時のパン屋さんのキッチンの様子などの展示があって、見学することができます。 ----------------
ここから、今度はオックスフォードへ、再び長距離バス (コーチ) の旅。バースからオックスフォードまでは 2時間ほど。
コーチの中で、オックスフォードの近くに住む友人に電話。 「今そっちに向かってる。もうすぐ着くよ」 という突然の連絡に、「急だな、おい!もっと早く連絡しろよ!」 と驚き、笑いながらも飛んできてくれました。
友人Ben に夕暮れの街を案内してもらって、パブでビール。 結局、夜は彼の実家に泊めてもらうことになりました。 彼のおうちはオックスフォードからさらに路線バスで 1時間ほどかかる村にあります。イギリスの田舎道って街灯がほとんどないので、真っ暗な道を行くバスはなんだか不思議な感じでした。 Ben の家は、田舎風の建物で、暖炉の装飾もかわいい。
愛犬ジョシュア君にごあいさつ。 明日はオックスフォードを散策します。
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