ベルギー3都市物語 アントワープ編 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2003年 12月 22日。

 

朝まだ暗いうちにホテルを脱出し、グラン・プラス広場に出てから、昨日みそびれた場所をポツポツと回りつつ、王宮へ向かいます。

 


でも王宮の目の前で「地図だとこの辺なんだけどなあ」と右往左往。王宮があまりにも「フツウ」だったので、どこにあるかわかんなかったんです。

左が王宮、右がベルギー王立のオペラ座、モネ劇場。

 

 

 


昼間なら、衛兵が立ってたりしてもっと王宮感があるのかしら?

 

さて、王宮から歩いて地下鉄の駅へ。
MIDI駅まで地下鉄で向かいます。

 

 

地下鉄って、どこの国もやっぱり似てるよね。
(そういえば、ベルギーの地下鉄にはつり革がありませんでした。)

結局地下鉄には一度しか乗らなかったなあ。


ブリュッセル MIDI駅についたのが10時ごろ。
今日はここから、「フランダースの犬」で有名なアントワープに向かい、その後、古い町並みがそのまま残るブルージュに行くつもりです。

アントワープまでの片道切符 (5.4ユーロ) を購入し、電車の時間まで、駅構内で紅茶とデニッシュの朝食を。駅構内はちょっと空港みたいな雰囲気で、カフェやレストランがたくさんありました。

 

 

さて、いよいよ乗車です。

 

アントワープまでは1時間(急行だと30分くらい)。
うつらうつらしているうちに到着。
古くて美しい駅です。


 

駅でブルージュ行きの電車の時間を調べて、荷物を預けると、街の中心、マルクト広場へ。駅前から続くショッピング街を抜けて歩くこと15分くらいかな?

めちゃくちゃ寒いです。
雪、というかあられが降ってます。

ちなみに、マルクトとは「マーケット」の意味で、昔、市が立っていた場所なんですね。


「フランダースの犬」にも何度か出てくる市場はここなんだ!っていうわけです。(この日のために、「フランダースの犬」を見返して来ましたから、下準備はばっちり。)

 

 


ちょっと規模は小さいけれど、市庁舎があり、切妻屋根の古い建物がぐるりと囲むあたり、ブリュッセルのグラン・プルスとそっくり。


広場の真ん中には例にたがわずアイススケートのリンクと、クリスマスの屋台が。

 


そして、いよいよ、アントワープのハイライト、ネロとパトラッシュが最後にたどり着いた、あの大聖堂へ。(最終回で、天井から小さな天使が降ってくる、あの教会です。)

正式には、アントワープ ノートルダム大聖堂。

 

 

ベルギー最大のゴシック様式の教会なんだそうで、塔の高さは123mもあります。

 

鐘楼についているカリヨンは、世界遺産のひとつ。

教会の鐘がなるところを聞けて、嬉しかった!

 

さあ、いよいよ中へ入りましょう。

入場料は、2ユーロ。

 

ネロがルーベンスの絵を見るために必要な2フランが払えずに苦労したことを思い出します。

 


内部は優しい白を基調とした、とてもきれいな教会。

 

 

クリスマス前なので、たくさんのクリスマス・ツリーや、キリスト誕生の馬小屋の模型などが飾られていて、すごくきれいでした。

 


 

 

ネロがどうしても見たかった、あのルーベンスの絵。

 

 

 

 「十字架を立てる」ところと、「十字架からキリストを下ろす」ところです。
 

なんだか、自分なんかが簡単に見れてしまうこの絵を、やっと見ることができて 「死んでもいい」 と思えるだなんて、やっぱりすごい話だな、と改めていろいろ考えさせられました。

 

ちょっと思い立って来ちゃいました、なんてことができてしまう自分は、とても幸運なんだろうな、とか、何かに感謝をすべきなんだろう、とかね。

 

 

さて、今日はこれから、古都ブルージュまで行くつもりです。その前に、アントワープでランチを食べてから移動することにしました。

 

教会のまわりやマルクト広場を歩いてみて、いくつも立ち並ぶレストランの中から、ちょっと綺麗なカフェレストランを選びました。

 


 

注文したのは、ボロネーゼのパスタと紅茶。

フランスやスペインやイギリスであまり美味しくないパスタに慣れているので、「美味しくないかもなぁ」と思ってたんだけど、さすが美食大国ベルギー! かなり美味しかった!

 


サイズが大きいので全部は食べ切れなかったんだけど、ハーブやチーズの添え方もカッコイイよね。

それもそのはずで、少々値段が張ったんですが。

 


食事のあとは駅に戻り、ブルージュ行きのチケットを購入。片道、11.1ユーロ。

 

 

アントワープからは、約 1時間半の旅。ぼんやり風景を見ていたら、本当に、あっという間です。

 

ちなみに、ブルージュは、現地の言語フラマン語 (オランダ語)では、実は 「ブルッヘ」。フランス語では 「ブリュージュ」、英語では 「ブルージュ」 です。

 

さて、到着したブルュージュは、やっぱり、とっても寒い!

 

この続きは 「ベルギー3都市物語 ブルージュ編」 で!

 

 


 

ブリュッセル Brussel - Antwerp アントワープ (1h)

アントワープ Antwerp - Bruges ブルージュ (1.5h)