フィヨルドの町、ベルゲン | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 3月 4日。

 

朝 7時、Bergen (ベルゲン) 着。

これで最後の鉄道の旅が終わってしまいました。

 

 

 

 

海に面したフィヨルドの町ベルゲン。

寒いだろう事を見越して、いつもより厚着して列車を降ります。

 

ホステルに電話をしてみましたが、早朝なので、レセプションに人がいないっぽい。

 

留守電になってしまいます。しかも、朝 9時以降にかけなおせ、とのこと。

 

でも、駅から近いはずなので、ダメもとで、とりあえず行ってみることに。

 

駅前はこんな感じで、なーんにもないです。

 

 

 
 

すっごい、寒い!

 

…んだけど、夜明けの、霜でまっしろの町はとにかく綺麗!

建物や町のたたずまいが、ものすごくかわいいです。

 

 

 

 

ベルゲンは、以前、一枚の写真を見て以来、どうしても来てみたかった町。

 

小さい町のわりには、オスロやコペンハーゲンから足を伸ばすには少々時間とお金がかかるのが玉に瑕。それでもそれを押してここまでやってきました。

 

やっぱり来てよかったかも!

 


結局、ホステルは外側の入り口にしっかりカギがしまっていて入れず。なので、またテクテクと歩いて駅に取って返して来ました。

 

 

駅のカフェで朝食を取りながら 9時を待つことに。

 

コーヒーとマフィンを取って、日記を書いたり、携帯のメールをしたりしながら、時間をつぶします。

 


店には、同じく時間を待っている人々が。

 

 

なんだか、こうやって当たり前のようにヨーロッパにいて、駅で朝食なんか食べているけれど、明日には成田行きの帰国便に乗るんだなぁ。

なんだかウソみたいだでもあるし、当たり前なことのようにも感じたり。

 


 

さあ、もうすぐ 9時です。

腰をあげて、ホステルへ移動。

 

この旅最後の宿になるのは、駅からほど近い通り沿い (を 1本入ったところ) にあるホステル。

 

4人部屋でしたが、女部屋だったし、結構広くて、窓が大きくて明るい。(共同の) シャワーもトイレもとても綺麗だったし、今回泊まったホステルの中ではかなり優秀なホステルでした。

 

 


 

窓からの景色もなかなかです。

 

 


 

まずは荷物を置いて、シャワーを浴びて準備をして、10時過ぎくらいに出かけます。

 

町も明るく、昼間らしくなってきました。

 

 


 

さっきまでは町全体がまっしろだったのに、日が出てきたので霜が溶けて、町が色づいてきています。

 

建物の色がパキっとした中間色で (矛盾?)、ものすごく綺麗! 本当にかわいらしい町です。 うわぁ、本当に来てよかった!

 



 

とりあえずは、世界遺産の 「ブリッゲン地区」 に向かって行きます。

 

海沿いの通りに立ち並ぶ、古い木造の建物。

ここがブリッゲン地区。その昔、ハンザ同盟のドイツ商人たちが使っていた建物群のあとです。

 

現在はショップやレストラン、博物館として使われています。

 

 

オリジナルは火災で焼けてしまって、これは同じように建て直したものだそう。(木造なので何度も焼けては修復しているんだとか…)

 

 

目の前は埠頭なんですが、ブリッゲン地区、面白いのは、ここだけ通りが板張りなんですよね。

 

 

 

 

船で送られてきた積荷の木箱が傷まないようにでしょうか?


 

そのまま埠頭をまっすぐ歩くと、その先に 「ホーコン王の館」 というのがあるようなので、いちおう、行ってみました。ホーコン王はこの町を作った創始者だそう。

 

 

左側の塔が 「ローゼンクランツの塔」 という塔で、わざわざスコットランドから石を運んできて作ったんだとか。でも、船で運ぶなら、スコットランドとベルゲンってそう遠くないもんね。
 


これが、ホーコン王の館。

40 Kr で中に入場可だったようですが、特にそれほど興味もなかったので、今回は外観だけ。

 


雪を踏みながらさくさくと館のまわりを回ってみるだけでも、結構面白かったです。


 

ホーコン王の館を見終えて、再びブリッゲンへ。

 

今度は、ブリッゲン地区の中を散策してみます。

奥までずっと、木造の建物が続いてます。やっぱり下は板張り。

 

 


建て増しに次ぐ建て増し、みたいになってたり、ちょっとかしいでいたり、いろんな色で塗り分けられていたり、なんか面白いことになってます。

 

 

建物には、今はお店や事務所が入っていたり。

並んでいるポストまでなんだか素朴でかわいい。

 

 

高校生らしき集団が先生に連れられて見学に来ていました。説明を盗み聞きしてみましたが、英語じゃなかった。

 

.

ブリッゲンの中をぐるぐると歩き回ったあと、通りへ出ると、石畳の修復作業が行われていました。


 

そこを抜けて、ブリッゲンをぐるりと迂回。

 

 

 

ここからは、ずっと上り坂。


 

ベルゲンの町は、海沿いから急速に丘へと続くフィヨルド地帯にあります。

なので、山肌に張り付くようにカラフルなかわいい家がたくさん建っていて。実は、それを見るのを楽しみにしてこの町に来たんです。

 

 

 

くねくねと続く石畳の坂道を、ゆっくりと、上へ上へと上ります。

気まぐれに角を曲がったり、細い階段を上ってみたりしながら、家々の間を抜けて。

 

建物がホントにかわいいなぁー。おんなじ木造なのに、日本の家とのこの違いは何!?

 

 

 

カラフルな家を見ているだけでも楽しい。

 

とはいえかなり急な坂道だったりするので、足元も雪で危なっかしいし、わりと大変。途中で雪も降ってきました。

 

風が吹くと、顔の感覚がまったくなくなるくらい寒いです。

かなり上まで上ってきました。

 


白い雪をまとった赤い屋根、様々な色に塗られた、淡い綺麗な色の壁。

 

 

まるで、たくさんのおもちゃのお家を、というより、きれいな洋菓子を並べたように見えます。

 

白い雪が粉砂糖のような。

うん。ケーキがたくさん並んでいるような感じ!



 

家々を眺めて歩き、上からの眺望を堪能したあとは、再び下へ降りて、ショップが立ち並ぶ大きな通りを歩いてみます。

 

フィヨルドの美しいベルゲンの街を、火が落ちるまであとどのくらい歩けるかな。





 

 

 

(夜行) -07.00 Bergen ベルゲン (8h)


 

 

Marken Gjestehus

http://www.marken-gjestehus.com

1泊 195 Kr


 

 

「Running with Scissors」 Augusten Burroughs

Picador


 

 

カフェ 62 Kr (ベルゲン駅)

本、ポストカード 250 Kr (書店)

 

1 Kr (ノルウェー・クローネ) = 20円

 

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