コペンハーゲン、ストックホルム、そしてキルナへ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 2月 26日。

 

翌朝、デンマークに夜行が到着。

目が覚めてみたら、同室だったおじさんは途中で下車したらしく、いなくなってました。

 

寝ぼけ眼でコンパートメントを出て顔を洗いに出たのですが… ここで、生まれてはじめての、旅でのミス! コンパートメントのドアの鍵をかけずに出てしまったんです!

 

ほんの数分の間でしたが、戻ってみたらカバンの中が荒らされていて、真っ青に…!

 

幸い、サイフに入っていた現金 20ユーロ程度しか取られていなかったので良かったようなものの、(カードもパスポートも、いわゆる貴重品はすべて無事だった)、一瞬血液がさっと下がった瞬間。

 

ヤバイ! 気を引き締めなくちゃ!!

 


朝 9時58分、夜行列車は終点コペンハーゲンへ。

 

 

 

ここから、普通の列車に乗り換えて30分。海を渡って、スウェーデンは Malmö (マルメ) へ。途中で、海を渡るながーーーい橋を渡るのが、なかなか面白かったです。


 

マルメ からは、11時14分発の急行列車 X2000に乗り換えて、一路、Stockholm (ストックホルム) へ。 ここからは 4時間半の旅です。


北欧らしいとても綺麗な、落ち着いた色の内装。

北欧インテリア、列車の中にも生きています。椅子も座りやすいし、すっごいオシャレ。

 

 

快適な列車の旅を終え、夕方、15時50分にストックホルムに到着しました。




… ここからが大変だったのです!



今日向かうのは、スウェーデンの北の端にある小さな町、Kiruna (キルナ)。

 

オーロラ観測で有名なところで、真冬は太陽が昇らないような、北極圏内の町です。(ちなみに、2月は太陽が出ています)。

 

キルナ行きの電車 (夜行のみ) は1日1本。

その出 発は 17時13分。



それまでにやらなければいけないことは 2つ。

 

「今日の夜行の寝台を取ること」、そして 「ストックホルムのホテル宛に日本から送られてきている荷物(スノボウェアなど、オーロラ対策グッズ) をピックアップすること」。

 

夜行が出るまでの 1時間半で、その両方をやり遂げなければ、どちらかが欠けても、キルナへは向かえません。 ホテルに先に行くべきか、チケットを先にとっておくべきか。

 


ストックホルムからキルナまでの寝台はスキーシーズンは多少混みあうことがあるので、まずはそれを確認すべく、チケット売り場へいくべき?

 

…でも、チケット買ったあと荷物を取りに行って、出発に間に合わなくて高いチケット代が無駄になったら?

 

かといって、先に荷物を取りに行ってその間にチケットが売りきれてしまったら? また、荷物(ダンボール箱!) を持って宿まで戻る羽目になる!

 

しかも、外は雨なのに!!!


考えた結果、まずはキャリーバッグをコインロッカーへ入れて、チケット売り場へ。

 

売り場が大混雑だったので、整理券だけ取って、その足で駅を出て、タクシーを拾って、ホテルへ!

 

タクシーで5分ほどのホテルでダンボールを受け取って、待ってもらっていたタクシーでまた駅まで戻り、ダンボールを抱えてチケット売り場へ取って返したところ、幸運にも、わたしの整理番号が呼ばれたところ!

 

が、窓口に行くと、「窓口での発売はもう終了した」 とのこと。

一瞬、真っ青に…!

 


でも、ホームで係員に聞いてみなさいと言われたので慌ててホームに走ったところ、まだいくつか空きがあったらしく、無事、寝台を確保することができました! よかったー!

 

 

急いで、キャリーバッグを取りにコインロッカーに戻り、ダンボールとともに、出発ギリギリで乗車。

 


 

 

かくして手に入れた寝台です!

 

 

 

キャリーバッグの奥に写っているダンボール箱、これのおかげで本当に苦労しました! (けっこう大きいので、運ぶのもものすごく大変で。)


でも、苦労したおかげで、なんだか達成感もあった。

これも旅の醍醐味だよね。

 


今日の夕食は、ストックホルム駅のキオスクで買ったサラダを、コンパートメントの中で。


 

となりにぼんやりと写っている黒い物体が、ベルンで買った Philips のCDウォークマン。

 

2人用寝台ですが、1人使用だったので、快適、快適。

今日は本当に、朝から一日中、列車に揺られていました。

 

 

そしてこれから、この旅で最長の、 17時間 におよぶ列車の旅!

 

 

飛行機ならもっとカンタンなところを、わざわざこんな長距離の列車の旅を選んだのは、どんどん北へ向かって雪深くなる風景がみたかったのと、越えていく距離を時間で感じたかったからです。

 

徐々に寒くなっていく車内で、興奮さめやらず。

 

これから、オーロラを見に、北極圏に行ってきます!!

 

 

 


 

(夜行)- 09.58 Copenhagen コペンハーゲン (11h)

コペンハーゲン Copenhagen 10.23 -10.58 Malmö マルメ (0.5h)

マルメ Malmö 11.14 - 15.40 Stockholm ストックホルム (4.5h)

ストックホルム Stockholm 17.13 -(夜行 17h)


 

 

Narvik 行き夜行 2等寝台

1泊 550 Kr


 

 

「Enduring Love」 Ian McEwan

Vintage


 

 

コペンハーゲンからマルメ鉄道運賃 : スカンレールパス使用

パンと水 50 Kr (マルメ駅)

マルメからストックホルム : スカンレールパス使用 +いくらか払ったけど失念 (列車内)

チョコレート、夕食 100 Kr (ストックホルム駅)

タクシー代 100 Kr (ストックホルム駅)

ストックホルムからキルナ 夜行寝台 : スカンレールパス + 550 Kr (ストックホルム駅)

 

1 Kr (スウェーデン・クローナ) = 17 円


 



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