シュコツィアン鍾乳洞へ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 1月 22日。

 

スロヴェニアには、世界遺産がひとつだけあります。

それが、ヨーロッパ最大級の鍾乳洞。

 

鍾乳洞だなんて、なんて地味な世界遺産・・・と思ったんだけど、よく調べてみると、地底湖があったり、地下に渓流が流れ、滝があったり、そこをつり橋で渡ったりできるらしいじゃないですか!

これは、行かなきゃ!


ってことで、この旅のひとつの地味なハイライトとして出発前からちょっと楽しみにしていたんですが、若干の不安があって。

 

実は、駅から鍾乳洞までの交通手段について、何の情報もないんですよね。

 

とはいえ、とりあえず、見切り発車でリュブリャーナから電車に乗ります。

 

まあ、なんとかなるさ!

 


リュブリャーナの駅には、やっぱりシンボルのドラゴン(竜)がいたるところに。

 

床のモザイク、売店の飾り、バーに大きな模型が飾ってあったり。

 

 

 

電車はなかなか綺麗なローカル列車。

そういえば、車内アナウンスも流れていたし、わりと近代的。


乗車口の右側にトイレがついていて、トイレの前の座席は折りたたみ式。その奥は段差になっていて、奥に行くにしたがって座席が高くなります。

 

 

 

反対側、乗車口から左側の座席は、普通の並び。

 



 

 

さあ、10時42分の電車に乗って、1時間半。

12時24分に鍾乳洞の最寄り駅となる Divaca (ディヴァチャ) 駅に到着。

 

 

 

ところが…

駅を出たら、外側にはなーーーんにもありませんでした。

 

お店もないし、遠くに民家が見えるくらいで、バス停らしきものもないし、タクシーもいません。

 

「鍾乳洞へはこちら」 的な標示や地図も、まったくないの。

 

 

困ってしまって、ちょうど駅前で車を降りてきたオジさんに必死で話しかけたんだけど、オジさんは英語を話しません(ドイツ語はできる)。 で、そのオジさんが、駅前に一軒だけポツンとあったちっちゃなちっちゃなカフェ (外から見ただけでは、まったくカフェには見えなかった。物置みたいに見えた) で何故かコーヒーをおごってくれて。

 

その 5人も入れば満席であろうカフェで 「誰か英語を話しませんか!?」 と聞いたところ、一人のオッチャンが振り向いてくれたので、「鍾乳洞に来たのだけれど、交通手段はないの?」 と聞いてみたんですが、「全くない!」 とのこと。 しかも、「歩いてはムリだ」 と言われてしまい… 困り果てていると、オッチャンたちがボソボソと相談を始め…「おい、5分待てるか?」 と。

 

もちろん、待ちますとも!

 


そして 5分後、オッチャンの車で鍾乳洞まで送っていただきました。

本当に助かりました! ありがとう!!

 

 

無事に到着!

スロヴェニア唯一の世界遺産、シュコツィアン鍾乳洞です。

http://www.park-skocjanske-jame.si/eng/

 
 

さて、鍾乳洞はガイドツアーでしか入ることが出来ません。

 

2月の平日は、10時と13時のみ。オッチャンのおかげで、13時のツアーに無事間に合いました。

 

わたしが参加した英語のツアーには、わたしのほかに、ナポリ駐屯中という 4人のUSネイビーの方々が参加していました。


彼らとも仲良くなりつつ、ガイドさんとともに鍾乳洞へ。

 


それにしても、さすがヨーロッパ最大級。

鍾乳洞なんて、とちょっとナメていたけれど、かなりすごかった! とにかく、広いです! 大きい!

 

 

もう、同じ地球だとは思えないくらい、なんだか奇妙で不思議で綺麗な光景が広がっていて、かなりワクワクさせられました。

 

圧巻は、やっぱり、最後の地底湖!

インディ・ジョーンズ気分でしたよ、まさに!

いや、グーニーズかな?

 

 

地底なのに、洞窟なのに、湖? 川? 滝?

 

 

 

 

いやー、なんだか、すっごい興奮しました。

ほんのりとライトアップされてる感じも、雰囲気があって。

 


全長 4キロ強の道のりを歩き、とうとう、出口へ。

 

 

そう。かなり歩くんです。階段やアップダウンもあるし、これから行く方は、滑らない、歩きやすい靴をはいていって下さいね。あと、結構寒いので、防寒必須です。
 

 

洞窟を出て、「さーて、帰り道はどうやって駅へ帰ろう」と考えていたところ、USネイビーの方々が、ランチに誘ってくれました。

 

よろこんでお誘いを受けて、一緒に食事をしに行ってきました。

彼らは車だったので、一緒に乗せてもらって、近くの白馬がたくさん飼われている牧場に行って、ランチ。ミネストローネとニョッキのボロネーゼ・ソースを取りました。

 

 



 

その後、車で駅まで送ってくれたので、無事にリュブリャーナまで帰ることが出来ました。

 

偶然にも、車から降りて駅に入ったら、ちょうどリュブリャーナ行きが出るところだったし!

 


いい人たちのおかげで、とってもいい 1日をすごすことができました。

 

 

それにしても、コーヒーをおごってくれたオジさんも、鍾乳洞まで連れて行ってくれたオッチャンたちも、USネイビーの皆さん方も、みんな、写真を撮らずじまいでした。

 

なんだかね、写真を撮ったりしてしまうと、一期一会の魔法が消えてしまう気がして。

 

でも、きっと、それでいいんだと思う。

 

デジカメでカンタンに写真がとれちゃう今だからこそ、なんだかあったかい、いい気持ちだけをずっと持っているだけのほうが、もしかしたら幸せなのかも。

 

うん、明日も、いい日だといい。

 


 

 

Hotel Celica

http://www.souhostel.com/

1泊 21 ユーロ


 

 

「UNTIL I FIND YOU」 John Irving

Ballantine Books

 


 


切手 1.2 ユーロ (リュブリャーナ駅)

 

Divaca 行き 往復チケット 12.08 ユーロ (リュブリャーナ駅)

スナック菓子 0.5 ユーロ (リュブリャーナ駅)

 

鍾乳洞 入場料 14 ユーロ (シュコツィアン鍾乳洞)

ランチ 10 ユーロ (白馬のいるレストラン)

 

1 ユーロ = 160 円

 

 

 

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