あの頃のわたし。 | 言葉と想いを紡ぐ人・渦巻マキの、日々のおはなし。

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どこにでもいるフツーの主婦。でも、他の誰ともちがう「わたし」という存在。そんなわたしが紡ぎ出す言葉が、どこかにいる、誰かの心に届くかもしれない。誰かの想いと、響き合うかもしれない。だから、今日もこうして書いている。

あの頃のわたし。



自分なんて可愛くないと思ってて。


自分なんて誰からも好かれないと思ってて。



教室の隅で、


みんなから離れて、


目立たないようにカーテンの陰に隠れて、


休み時間が終わるのを、ひたすらじっと息をひそめて待っていた。



あの頃のわたし。







明るくて、


友だちもいっぱいいて、


わたしの出来ないことも、先に出来るようになっちゃう────


そんな妹が妬ましくて。



彼女を意地悪な言葉でねじ伏せて、


自分の思い通りに支配しようとした。



あの頃のわたし。








あの頃のわたしを。



思う存分、ぎゅっと抱きしめて。



「頑張ったね」って、ヨシヨシしたなら。







今目の前にいる、


あの頃の自分そっくりに見えるこの子を、


心から、可愛いと思えるだろうか?