堀江貴文『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』 | みかりんのThink different

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ホームエステ・アンバサダー / 講演 / カウンセラー / アゲマン料理研究家 / アーティスト / 作文講師。


もう何がきっかけだったか覚えてないけど、

堀江貴文氏の著書、『ゼロ』を読んだ。


11月9日には刊行記念講演会まで行って

サイン本を購入した。


20代女子。考えること。楽しむこと。

20代女子。考えること。楽しむこと。

20代女子。考えること。楽しむこと。


始めて生で見た堀江氏は、特にオーラがある感じでもなく

でも一目で「ホリエモン」とわかる容貌だった。




お疲れだったからか、もともとなのか、特に始めのうちは

想いを語るスピードは速くはなかった。



(用意されたインタビュワーの質問に答えるのが面倒だったのか?とも思った。

 後半の参加者との質疑応答は、うってかわって饒舌な感じがした。)




自身でも「天才ではない」と語る堀江氏が、

どうして世間から注目される「ホリエモン」となることができたのか、

その要因は意外にも自分とのコミュニケーションが上手だからな気がする。


孤独やふがいなさ、「このままでは居たくない」という思い、

そういった素直な気持ちから、

「ではどうしたらいいか?」を理性的に考え、行動していく。



以下、特に印象的だった内容を紹介させて頂き、

最後に私の思いを書きます。


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過去を振り返ることはなく、いつも前しか向いていないそうだが、

『ゼロ』では、これまで語られてこなかった堀江氏の

幼少期からの生きてきた環境、そしてそのときに考えていたこと、どう思ったかが綴られている。



九州の田舎に生まれ育った堀江氏。


小学校1年生で、学校からの帰り道、死の恐怖にさいなまれて

突然道ばたでうずくまってしまったらしい。


また学校の勉強は簡単すぎて、

「みんなが「わからない」と言っている、その理由がわからない。」


楽しい思い出もないわけではないが、

「いつもどこかで醒めていて、言葉にできない疎外感を抱いていた。」




また両親ともに授業参観よりも仕事を優先する人物で、

温かい家庭とは感じられない家で育った。




そんな堀江氏が上京したいと思い、東大を目指すようになったのは、

「ここ」を抜け出したかったから



堀江氏にとって「親から自立すること」は重要だった。


決断するときに「親がどう思うか」を気にすることなく判断できるようになること。


それが「自分の頭で考える」ということなのだ。





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●イチを足していく


たとえばビジネスでも、転職したいとか、社内で新規事業を起こしたいとか、

企業したいといった希望を持ちながらも、

なかなか行動に移せない人がいる。


そういう人は、僕が女の子にキョドっていたように、

仕事や人生に怖じ気づいているのだ。

仕事にキョドり、人生にキョドっているのだ。




中高を男子校で過ごし、大学になって女性と交流する機会を持てたにもかかわらず

なかなかうまく接することができず、まったくモテなかったらしい。



堂々とできるか、キョドってしまうかは、

ひとえに経験の差。



経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によって

カウントされていくのである。



だからこそ、自分にイチを足していくこと、

小さな成功体験を積み重ねていくことが

まず「自分への信頼」、すなわち「自信」をつける第一歩なのである。




●通帳ではなく自分に貯金する


ほんとうに困ったとき、人生の崖っぷちに追い込まれたとき、

失敗してゼロに戻ったとき、

あなたを救ってくれるのはお金ではなく、信用なのだ。




「貯金は美徳」という価値観は、戦時下の政府が

軍事資金を集めるために行った政策が発端で形成された。


私たちは普段意識することはあまり無いが、

「お金とは『信用』を数値化したものである。」


日本銀行で発券された紙切れが「1万円」の価値を持つのも、

私たちが銀行に預金するのも、

会社が銀行から融資を受けられるのも、

ぜーんぶ、

日本という国に対する信用があるから、

銀行を信用しているから、

会社が信用を得ているから、なのである。



「自分自身」を信用できていない、すなわち自身のない人は

自信がないから将来の自分が不安になる。

その不安を、貯金で穴埋めしようとする。


(耳が痛い…)


信用のゼロからイチは、まず自分で自分を信じるところからはじまる。


そして自信は、経験からしか生まれない。



なにかに依存してお金を「もらう」人生ばっかり送っていたら、

自分でお金を「稼げる」という自信を得ることができないまま定年を迎えてしまう。



将来に不安を持ちたくないなら、

たとえお金がなくなっても、自分で「稼げる」という自信、

すなわち自分に対する信用を積み重ねることだ。



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堀江氏は、著書の最後の方で

感情に惑わされて悩むのではなく、理性でシンプルに考え、判断しよう

と書いている。



これは私にとって少し意外だった。


堀江氏は「やりたいこと」を「やりたいよう」にやっているイメージがあったからだ。



でも決してそうではない。



「やりたい」という想いを起点とし、

ではそれを実現するにはどうしたら良いのか、

情報収集をくまなく行い、考え、どんどん決断していく。




堀江氏にとって「働く」ということは、つまりこういうことなんだと思う。




林真理子氏が今年春に発行された著書『野心のすすめ』の中で

「野心と努力が、車の前輪と後輪である」ということを語っていたが、

堀江氏にとっては

考えることと働くことは、どちらも欠かせない車の両輪なのだ」という。




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堀江氏の想い、考えに共感できる部分は予想以上に多かった。

でも

「この言葉に同感!」とか、そういったことは書きたくない。


成功者と同じことを考えているということで、いちいちはしゃぎたくない。


(…ついやっちゃうけど。)



ただ、私がこれからやっていきたいことを、一言で表してくれていた箇所があったので、

そこだけは書きたいと思う。


それは「世の中の空気を変えていきたい」という想いである。



「仕事ではスーツを着る」とか、「貯金は美徳」だとか

そういった暗黙の、明文化されていない「空気」を「読む」のではなく、

自分の頭で考え、ネガティブな「空気」を「変える」。






僕は政治家やリーダーの役割とは、まさにこの「空気」を変えていくことではないかと思っている。

不況という名の空気。

閉塞感という名の空気。

そして、根深く蔓延する「できっこない」という空気。





ただ、空気を変えるにも

「それって変じゃない?なんでそんなことしてんの?」

と批判的に、あざわらっていても、想いは伝わっていかない。







私が一番勇気づけられたのは、次の一文である。


自分の頭で考えて、自分の一歩を踏み出そう。

あなたの一歩が大きなうねりとなって、

社会全体を動かしていくのである。






私は「やりたいこと」もまだまだおぼろげだけど、

一歩踏み出すことは決して間違いじゃないと思えた。



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大げさかもしれないけど、世界を変えたいと思っています。


みんなが振り切れる世界に。