もう何がきっかけだったか覚えてないけど、
堀江貴文氏の著書、『ゼロ』を読んだ。
11月9日には刊行記念講演会まで行って
サイン本を購入した。
![20代女子。考えること。楽しむこと。](https://stat.ameba.jp/user_images/20131120/12/mika-namba/5d/6a/j/t02200295_0716096012755149001.jpg?caw=800)
![20代女子。考えること。楽しむこと。](https://stat.ameba.jp/user_images/20131120/12/mika-namba/30/00/j/t02200295_0716096012755149000.jpg?caw=800)
![20代女子。考えること。楽しむこと。](https://stat.ameba.jp/user_images/20131120/12/mika-namba/6a/d9/j/t02200295_0716096012755148999.jpg?caw=800)
始めて生で見た堀江氏は、特にオーラがある感じでもなく
でも一目で「ホリエモン」とわかる容貌だった。
お疲れだったからか、もともとなのか、特に始めのうちは
想いを語るスピードは速くはなかった。
(用意されたインタビュワーの質問に答えるのが面倒だったのか?とも思った。
後半の参加者との質疑応答は、うってかわって饒舌な感じがした。)
自身でも「天才ではない」と語る堀江氏が、
どうして世間から注目される「ホリエモン」となることができたのか、
その要因は意外にも自分とのコミュニケーションが上手だからな気がする。
孤独やふがいなさ、「このままでは居たくない」という思い、
そういった素直な気持ちから、
「ではどうしたらいいか?」を理性的に考え、行動していく。
以下、特に印象的だった内容を紹介させて頂き、
最後に私の思いを書きます。
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過去を振り返ることはなく、いつも前しか向いていないそうだが、
『ゼロ』では、これまで語られてこなかった堀江氏の
幼少期からの生きてきた環境、そしてそのときに考えていたこと、どう思ったかが綴られている。
九州の田舎に生まれ育った堀江氏。
小学校1年生で、学校からの帰り道、死の恐怖にさいなまれて
突然道ばたでうずくまってしまったらしい。
また学校の勉強は簡単すぎて、
「みんなが「わからない」と言っている、その理由がわからない。」
楽しい思い出もないわけではないが、
「いつもどこかで醒めていて、言葉にできない疎外感を抱いていた。」
また両親ともに授業参観よりも仕事を優先する人物で、
温かい家庭とは感じられない家で育った。
そんな堀江氏が上京したいと思い、東大を目指すようになったのは、
「ここ」を抜け出したかったから。
堀江氏にとって「親から自立すること」は重要だった。
決断するときに「親がどう思うか」を気にすることなく判断できるようになること。
それが「自分の頭で考える」ということなのだ。
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●イチを足していく
たとえばビジネスでも、転職したいとか、社内で新規事業を起こしたいとか、
企業したいといった希望を持ちながらも、
なかなか行動に移せない人がいる。
そういう人は、僕が女の子にキョドっていたように、
仕事や人生に怖じ気づいているのだ。
仕事にキョドり、人生にキョドっているのだ。
中高を男子校で過ごし、大学になって女性と交流する機会を持てたにもかかわらず
なかなかうまく接することができず、まったくモテなかったらしい。
堂々とできるか、キョドってしまうかは、
ひとえに経験の差。
経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によって
カウントされていくのである。
だからこそ、自分にイチを足していくこと、
小さな成功体験を積み重ねていくことが
まず「自分への信頼」、すなわち「自信」をつける第一歩なのである。
●通帳ではなく自分に貯金する
ほんとうに困ったとき、人生の崖っぷちに追い込まれたとき、
失敗してゼロに戻ったとき、
あなたを救ってくれるのはお金ではなく、信用なのだ。
「貯金は美徳」という価値観は、戦時下の政府が
軍事資金を集めるために行った政策が発端で形成された。
私たちは普段意識することはあまり無いが、
「お金とは『信用』を数値化したものである。」
日本銀行で発券された紙切れが「1万円」の価値を持つのも、
私たちが銀行に預金するのも、
会社が銀行から融資を受けられるのも、
ぜーんぶ、
日本という国に対する信用があるから、
銀行を信用しているから、
会社が信用を得ているから、なのである。
「自分自身」を信用できていない、すなわち自身のない人は
自信がないから将来の自分が不安になる。
その不安を、貯金で穴埋めしようとする。
(耳が痛い…)
信用のゼロからイチは、まず自分で自分を信じるところからはじまる。
そして自信は、経験からしか生まれない。
なにかに依存してお金を「もらう」人生ばっかり送っていたら、
自分でお金を「稼げる」という自信を得ることができないまま定年を迎えてしまう。
将来に不安を持ちたくないなら、
たとえお金がなくなっても、自分で「稼げる」という自信、
すなわち自分に対する信用を積み重ねることだ。
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堀江氏は、著書の最後の方で
感情に惑わされて悩むのではなく、理性でシンプルに考え、判断しよう
と書いている。
これは私にとって少し意外だった。
堀江氏は「やりたいこと」を「やりたいよう」にやっているイメージがあったからだ。
でも決してそうではない。
「やりたい」という想いを起点とし、
ではそれを実現するにはどうしたら良いのか、
情報収集をくまなく行い、考え、どんどん決断していく。
堀江氏にとって「働く」ということは、つまりこういうことなんだと思う。
林真理子氏が今年春に発行された著書『野心のすすめ』の中で
「野心と努力が、車の前輪と後輪である」ということを語っていたが、
堀江氏にとっては
「考えることと働くことは、どちらも欠かせない車の両輪なのだ」という。
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堀江氏の想い、考えに共感できる部分は予想以上に多かった。
でも
「この言葉に同感!」とか、そういったことは書きたくない。
成功者と同じことを考えているということで、いちいちはしゃぎたくない。
(…ついやっちゃうけど。)
ただ、私がこれからやっていきたいことを、一言で表してくれていた箇所があったので、
そこだけは書きたいと思う。
それは「世の中の空気を変えていきたい」という想いである。
「仕事ではスーツを着る」とか、「貯金は美徳」だとか
そういった暗黙の、明文化されていない「空気」を「読む」のではなく、
自分の頭で考え、ネガティブな「空気」を「変える」。
僕は政治家やリーダーの役割とは、まさにこの「空気」を変えていくことではないかと思っている。
不況という名の空気。
閉塞感という名の空気。
そして、根深く蔓延する「できっこない」という空気。
ただ、空気を変えるにも
「それって変じゃない?なんでそんなことしてんの?」
と批判的に、あざわらっていても、想いは伝わっていかない。
私が一番勇気づけられたのは、次の一文である。
自分の頭で考えて、自分の一歩を踏み出そう。
あなたの一歩が大きなうねりとなって、
社会全体を動かしていくのである。
私は「やりたいこと」もまだまだおぼろげだけど、
一歩踏み出すことは決して間違いじゃないと思えた。
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大げさかもしれないけど、世界を変えたいと思っています。
みんなが振り切れる世界に。