Books & Beerが本屋さんの名前になっているという
本屋B&Bで。
哲学からビジネス、女子力、旅行、建築。いろんな本があって、
ドリンクを手にしながらカフェ形式で本を楽しむことができる。
8月16日、佐々木俊尚×安藤美冬対談イベント!!!
「レイヤー化する世界と私たち」
インターネット上で多様化する社会・働き方を
理論的に説明する佐々木さんの知識はやはりスゴかった。
歴史を知る意義を再認識。
そしてみっふぃーの合いの手、分かりやすかった!
佐々木俊尚著『レイヤー化する世界』を読んで考えたことは、
ちょっと前にブログにも書いたけど。
「レイヤー」とは。
(前半はtwitter @MikanyanBaa で書いてたことです)
例えばFacebookやiTunesは<場>であり、
その上に自由に重なるようにしてユーザーや
レコード会社・アーティストなどがいるわけだが、
<場>の利用者であるかに見えるユーザーやレコード会社は
実は<場>の商品として<場>にデータをもたらしている。
<場>を無料で利用できているように見えて、
<場>が利用するデータを提供しているというわけ。
人間関係の説明にも当てはめることができる。
「会社での人間関係」以外に家族、学生時代の友人等、
人間関係の輪のベン図の中心に重なったところが「私」であるということだと、
私は考えてる。
「私」には複数の人間関係的な層があるということ。
これからの企業は<場>になっていくのではないか。
また主婦や子ども(小学生ぐらい)にとってのレイヤー作りってどんなものなのか。
ちょっと考えてみてる。
主婦にこそ「レイヤー」が必要だと思う。
人間関係的な「レイヤー」は、つまりその人にとってのセーフティーネット。
例えば家族とも冷え切った関係で、
学生時代の友人ともほとんど連絡をとっていない状態で
会社を解雇された場合と、
同じ解雇されるにしても
「起業を目指す人の集まり」に入ってるとか
Facebookで旧友と繋がってる人の場合では
その後の人生に、まさに天と地の差が開くことは自明。
「セーフティーネット」という意味でも、
単に自分の世界を広げるという意味でも、
レイヤーのように多層にわたる人間関係を構築しておくことは大切。
でも、どんな人間関係も濃く保つ必要はない、と
佐々木さんは言う。
なぜなら、自分を本当に救ってくれるような情報は
Week tiesの方から入ってくるから。
人間関係には、毎週会うようなStrong tiesと
Facebookで繋がっているだけ、のようなWeek tiesがある。
肌感覚的には、Strong tiesのほうが、自分の良さも知ってて
必要な情報を提供してくれるように思えるが、
実はいつも会っている人からは、いつも得られるような
情報しか入ってこない。
逆に、Week tiesからは、普段得られないような
稀少な情報が得られる。
確かに、私も職場の人に「いつもどこから情報を得ているの」と
聞かれることもあるけど、
ほとんどがtwitterと、最近はFacebookの非公開グループ。
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対談のキーワード
・規範型権力から環境管理型権力へ
(簡単に言うと、上からの管理から、知らないうちに下から管理されている状態へ)
・宗教の復権
・宗教には、身体性だけでなく体系的であることが必要
・AKB48は、近接性と偶然性の点で宗教である
・ニューエイジ=身体性
・パワースポット=身体性
・東京西半分の文化が、イコール日本の文化なのか?
・地方における幸せとは?
・意識高い系とは。
・フーコー的監視の中で成り立つリゾーム的関係
・テクノロジーと哲学のマージ。哲学的軸で問題を切り分ける
・社会の包摂性と新しい生き方は別問題。
「社会の進歩についていけない人たちはどうする?」というのは愚問。
・機会平等は必要だが、結果平等は不要。
時代の移行期は結果平等に走りがち。
・ネット上には、どこにでもSilent Majorityが存在する
・twitterはブロードキャスト
・オフラインに出る
・ハマノサトシ『前田敦子はキリストを超えた』
・ヤマギシトシオ『信頼の構造』