グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット | みかりんのThink different

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27歳、主婦みかりんのブログ!楽しく生きて旦那の才能を開花させ、幸せな家庭を築きます♪
ホームエステ・アンバサダー / 講演 / カウンセラー / アゲマン料理研究家 / アーティスト / 作文講師。

行ってきました!日本経済新聞社主催のイベント
グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット@渋谷ヒカリエホール
(7月2日 19:00~21:00)

ちゃんとしたプログラム内容はイベントページをご覧いただければと思いますが、
私の心に残った内容と感想をシェアさせて頂きます。


◆基調講演「LEAN IN~女性、仕事、リーダーへの意欲」
 Facebook COO シェリル・サンドバーグ氏

一番印象的だったのが、やっぱり放つ雰囲気です。
チャーミングだけどパワフルなオーラはさすがでした。

「バリバリ働いている女性は疎まれがち」とご自身の経験を踏まえて語られていましたが、
「女はサポートにまわるべき」といったようなジェンダーに対するステレオタイ
プを捨てていくことの重要性を訴えるとともに、女性自身も周りに好かれながら
働いていこうと呼びかけていました。

ちなみに子育ての実体験から、おませな娘が生意気なことを言った時の捉え方について、こう語っていました。

「もうちょっと謙虚になりなさい」ではなく、「うちの娘にはエグゼクティブの才能があるんだわ」と言ってあげるべき!と。


◆特別講演「ことに向かう力~ダイバーシティで求められるもの」
 DeNA 取締役・ファウンダー 南場智子氏

この「ことに向かう」というのは私にとっても新しい考え方で、
今回のサミットの中で最も心に残っている言葉のひとつです。

マネージャーとしての仕事をする上で一番難易度の高いのは、性別の違いや出自の違いよりも、
「モチベーションの違う人材をまとめること」だそうです。
賞賛されたい人、報酬が欲しい人、ユーザーに喜んでもらいたい人、技術力で貢献したい人。
4人集まれば、モチベーションは4通りだと言います。

そんな中で意識が「人」に向かう、つまり

・自分にはスキル・能力がない
・自分の成長を遂げたい
・上司のために働きたい
・同僚との仲がうまくいかない

といったことに思考が向かうのはあまり良くない状態だと南場氏は訴えていました。

自分や同僚に意識を向けるのではなく、やっている「こと」、つまり成果に焦点を絞る。
自分のバリューとか、自分がどれだけアイデアを出せたかといったことにはあまりこだわらない。
全員がownership(当事者意識)を持って取り組み、成果を出したときの高揚感こそが、
組織をまとめ、多様な人材がひとつになれる源泉だと語られていました。



◆パネルディスカッション
・制度面での改革(勤務時間の限度を19時とする、会議は1時間までとする、等)によって業績は低下しないことが数値として証明されている
(三菱化学の実例 http://monma6715.blog.fc2.com/blog-entry-65.html)
・男性と同じ比率で女性も働くようになれば、GDPが14%アップするという試算結果
・同質的な組織では、「ずっと一緒にいる」ということが価値になってくる。もっと人物本位で人を見ていくべき。
 マインドセットの変革はoptionalではなく、企業にとって必須課題。
 これは中途採用の人材流動化を促進し、社会全体で適材適所を行っていくための課題でもある。
・やりたいこと、好きなことをやるのが大事!

といったようなことが紹介されていました。


◆感想
確かに、企業の透明性、評価システムを曇りなく具体的にしていくことも大切です。
しかし職場や社会はやはり人と人との人間関係で成り立っているため、
人として好感を持たれるよう人間性を磨いていくことが、男性にとっても女性に
とっても大事なんだと、ダイバーシティ推進に触れる度に改めて感じます。

女性ばかりで集まると、つい「男性は分かってない」的な方向に議論が進みがちですが、
私はそれでは事態は変わらないと思っています。

そんなことを言ったら、私だって同僚の考えていることが分からない時もあるし、
上司の気持ちが分からない時だってあります。

人には誰だって社会的なアドバンテージ、ディスアドバンテージがありますが、
各個人が自分のやりたいことを実現できる企業マインド作りをこれからもやって
いけたらなぁと思いました。


※補足:イベント運営について

イベント中にも指摘されていましたが、今回の登壇者が外資系出身者に偏り、日本企業ならではの悩みをあまり経験してこなかった方たちばかりだったため、受講者とのギャップが結構あったのではないかと思います。

あと、女性の活躍推進のイベントは、女性だけでやっていても限界があるというか、男性とも議論して進めていかないと広がりがないと感じます。

ただダイバーシティの問題は、男性/女性、日本人/外国人、健常者/障がい者といったようなカテゴリー間の問題ではなく、結局はひとりひとりの人間の人間関係の問題、あらゆる人を受け入れ、認められるかというマインド・キャパシティの問題に行き着く気がします。
この先、あらゆる人がイキイキと働けるようになるためには、全社員、もっと言うと全国民を巻き込むような推進の仕方をしていくべきですね。


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