こんばんは☆
そういえば、ワークスタイルとしての「ノマド」っていうことば、どれぐらい浸透しているのでしょうか?
ノマドとは、ここ1年ぐらいで急速に広まったことばだと思いますが、
ひとつの場所、ひとつの組織にとらわれない働き方のこと。
もともと「遊牧民」という意味の言葉です。
典型的なイメージでいうと、
「ラフな服装で、iMacのパソコンを開きながら、カフェで仕事してる」って感じ。
私のブログにも今のところ毎回登場している「安藤美冬」さんがいちばん分かりやすい例だと思います。
さて本題。
では私がなぜ、「ノマド」という働き方に興味を持ったのか。
そして「社内ノマドワーカー」を自称するようになったのか。
今回は「ノマド」に出会い、惹かれるようになった経緯のお話です。
さかのぼること、2010年、春。
大学4年生として、就職活動真っ最中でした。
就活の時は、はっきり言って板挟みだったと思います。
・東大生としての自分と、家庭を第一に考える女性としての自分。
・親の期待に応えたい自分と、自分の本当の姿に気付いている自分。
・派手に見られる自分と、意外に引きこもりな自分。
・バリバリと働きたい自分と、日常生活を楽しみたい自分。
就職先を今の会社に決めた理由はいくつかあります。
今はまだはっきりとはここには書けませんが、いろんな面を持つ自分と向き合って、
学生の自分なりに最善の選択をしたとは思っています。
ちなみに大学に入っていちばん感じたのは、「集団に入ること自体には何の意味もない」ということ。
まして東大は、日本で一番の大学と言われるだけあって、スゴい人たちがいっぱいいます。
そんな中で、目的意識ややりたいこと、情熱がないと、働きバチの法則でいう
「がんばらない2割」になんて、すぐに落ちぶれてしまう。
がんばらない2割に属していた自分が、「東大」という肩書きで自分を語ることに
恥ずかしさと、空虚ささえ感じていました。
就活で面接に行っても、「東大」という大きすぎる、そして固いブランドと
それに見合わないちっぽけで未熟な自分とのギャップで
「自分には語れるものは何もない」というふうに必要以上に過小評価していたと思います。
そんなときに卒業論文の題材として出会ったのが、
光文社発行 女性ファッション誌『JJ』でちょうど2010年夏頃から特集され始めた、
「おしゃP」と呼ばれる女性たちでした。
「おしゃP」とは、「おしゃれプロデューサー」のこと。
多くは読者モデル出身の方で、自身のファッション・ブランドをプロデュースしている女性たちを指します。
彼女たちは、プロデュースしているブランドを経営するかたわら、
読者モデルの仕事もこなし、日々のコーディネートをブログにアップする。
ブログに掲載されるのはコーディネートだけでなく、
おしゃPどうしが集まってお茶をしたり、ホームパーティーをしたり、
ちゃっかりそこでコラボレーション・ビジネスが生まれたりしている様子です。
楽しそうで、キラキラしていて、ビジネスもがんばっている。
違う世界に生きる人たちだとはいえ、少なからず憧れの念を抱きました。
彼女たちと私の決定的に違うところは
「自分の名前で仕事をしている」ということでした。
(もちろん、○○誌読者モデル、という肩書きは強みだと思いますが)
これこそ、私が初めて出会った「ノマドスタイル」でした。
彼女たちの強烈な印象は、大学を卒業し、会社勤めを始めてからも
心に残っていました。
入社してしばらくは会社で居場所を作ること、会社で生きていくことに精いっぱいでしたが、
ちょうど入社から1年経った2012年4月、安藤美冬さんが「情熱大陸」に出演されたのをきっかけに、
私の「ノマドスタイル」への想いは、再燃することになります。
そしてもともと、入社1年目の終わり頃から
「社員自ら会社を変えていこう!」という、社内の色々な活動に参加していた自分を
「社内ノマドワーカー」と呼ぶことにしたわけです。
「ノマド」というと、確かに組織に属さないフリーランスで働く人たちのことを指します。
でも、ノマドスタイルで働いている方たちのマインドは、
会社に属する一社員であっても、活かすことができる。
会社に頼らず、自分の「ポータブル・スキル」(どこへいっても通用するスキル)を磨くために
今、私は社内でノマドワーキングをしています。