うちのじいが亡くなりました。
元々は、骨折が原因で入院したんだけどあれやこれやと言う間にあちこち悪くなってご飯が食べられなくなって。
ばあちゃんに会いたいと泣き、めしが不味いと文句を言い、若い看護婦が来ると「美佳だ!美佳だ!」と言い、太めの看護婦が来ると「恵美(妹)だ!恵美だ!」と言う(笑)
本人がお見舞いに来てるときはその看護婦さん達に「挨拶もしねえで、ありゃ誰だ。」なんて言って過ごした闘病生活(?)。
毎日母や叔父、おばあちゃんが代わる代わるお見舞いに行きました。
これが2年、3年続いたら大変だと、皆が思い始め、少し疲れが出てきた矢先。
本当に突然でした。
入院中仕事が忙しくて一番お見舞いにいく機会が少なかった私が、たまたま体調不良で午前中お休みをとっていて。
さて自分が病院へ行こうと言う時、おばあちゃんに「今病院から連絡がきてじいちゃんが危篤らしい。病院についてきてほしい」と言われ、母に電話して急いで病院へ向い、行きのタクシーでは「じいちゃんまだ生きてるかな~?」「生きてるだんべや~」なんて呑気な話をしていて。
いざ着いたら…
「おじいちゃんに来るまで待っててって言ったんだけどね…」
って。
間に合いませんでした。
ポッカーンて口も目も開けっ放し。
手とかはまだ冷たくも固くもなくて。
全然実感がわかなくて。
皆ポカーンと眺めていて。
おばあちゃんがじいちゃんの手を握って少ししたら、「動かないし、冷たいな~」って言った瞬間急に「ああ、死んじゃったんだな」
と…その時にやっとズンときました。
今まで身内の死に立ち会った事なかったから(ワンちゃん以外)なんだか不思議な感じでした。
今でも。
今はどっか違う病院とかにいてひょっこり帰って来るんじゃないかって思います。
ただ、忙しくしてた私がたまたま家にいておばあちゃんの側にいてあげられたのもおじいちゃんが何か仕組んだのかな…とか思ったりしました。(うちのお母さんじゃちょっと頼りなかったからあえて、私にしたのかなって(笑))
病院からじいちゃんをうちに連れて帰る手配からお葬式の手配まで叔父さんと一緒にしたからやたらと葬儀に詳しい24歳になっちゃったよ(笑)
いろんな人がうちに来て私の知らないじいちゃんの話をしていく中で、【じいちゃんの浮気相手】っちゅー話がありまして(笑)
うちのじいちゃんには浮気相手がいたんだそうな(笑)
しばらくしたらじいちゃんの大好きな浮気相手が新潟の家ににお嫁に行ってしまった。
じいちゃんは浮気相手に会いたくて、会いたくて、我慢出来なくて、よりによっておばあちゃんに話したんだって。
そしたらおばあちゃんは、寒くて野菜の少ない新潟にいるじいちゃんの浮気相手の為に新鮮な野菜を沢山おじいちゃんに持たせて浮気相手に会いに行かせてあげたって話を聞いて。
うちのおばあちゃんは本当にすごい!!って思いました。
とても私にはできない!!
私は、まだまだ未熟だなと感じました(笑)
こんなに素敵なばあちゃんに愛されてじいちゃんは本当に幸せな一生だったんじゃないかなって思います。
すごい亭主関白で、自分勝手だけど、おちゃめで、実はすごく寂しがりやな可愛いおじいちゃん。
私の大好きなおじいちゃん。
享年89歳
永い人生本当にお疲れ様でした。
私のおじいちゃんでいてくれてありがとう。
いつか会いに行くから天国で待っててね(^^)v
おしまい
