『いのち輝かせて生きる』を深掘る-その2「場にも情報にもいのちがある」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。



7月1日の一読は「はじめに」の最後までです。

著者は次のように書いていました。

「事務所もお店も工場であっても、その場の持っているいのち、またそこに存在する物のいのちをいかに輝かせるか考え続けることが大切です。これが場のいのち、また物のいのちを輝かす道です」(2ページ)


この考え方は日本で働く誰もが持っていてもおかしくはないものですが、昔に比べると少なくなっているかもしれません。


しかし著者は現代的な「情報」にもいのちがあると言います。

「情報にもいのちがあります。いま読んでいただいているこの本から得た情報を、「○頁の考え方で生活すると気持ちが楽になる」とか、「私はこの言葉に勇気づけられた」と、周りの人に言ってあげたとしましょう。 すると、いま読んでいる一行の文字の持ついのちが輝くのです。隣人に伝えたことで、隣人が元気になったり、心が癒されると、たった一行の情報の持ついのちが輝くことになります」(同上)


これは捉え方に過ぎないと思われるかもしれませんが、このような考え方をする人としない人だとキャリア形成にどれだけ違いが出てくるかがとても興味のあるところです。少なくとも著者は真剣に考え抜こうとしています。

「あるモノを買ったとき、そのモノがいかに活かされるか、多くの人たちの幸せを生み出していくかを考えることです。お金のいのちが輝いていく方法を、さらに深く創造的に考えましょう。

 このように、人・モノ・金そして情報の持ついのちを、どう輝かせて世のため人のために活かしていくか、この本では考えてみたいと思います」(3ページ)


著者は日本思想、特に空海の密教をベースに考えているようなので、そこも楽しみなところです。