諸富先生のキャリア教育を深掘る-その21「先輩から学ぶ」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。



今日の一日一読は第2章「小学校キャリア教育の進め方」の続きで「出会いの場セッティングモデル」の「授業タイプ3 中学生とのふれあい」までです。今回の内容も何気に大事なことだと感じました。というのも「中学校生活に不安や期待を抱き始める高学年、とくに六年生の子どもたちに、身近な未来である中学生時代に自分がどうありたいか、何に取り組みたいか、具体的に考えさせて 」(113ページ)いくことが書かれていたからです。


小学6年生にとって、中学生が身近な存在でない場合に、自分が中学生になるイメージを持つのはなかなか難しいことは想像に難くないです。その意味で現役中学生がサポートすることは意義深いと思います。ただし、自分が小学生の時に先輩中学生からいろんな気づきをもらった子どもが次は自分が中学生になった時に伝える番になっていくというつながりを生み出し続けることが肝要だと感じています。


せっかく子どもたち同士でふれあいをするならば、大人の関わりを極力減らした方が小学生にとっても、中学生にとっても学びが大きいことが明らかだからです。


このような人間関係を築くことで、現代特に深刻な不登校の問題にもよくなる兆しが出てくることが期待できます。