『手塚治虫のブッダ』を深掘りする-その50「なーんも考えない」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

問題意識の教材化(MIK)ブログ

今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。

今日の一日一読は第4章「死について」の続きでした。

「きみは死がこわくないのかい・・・。ぼくはこわくてしかたがないんだが・・・。死を恐れない秘訣ってあるのかい?

 なーんにも考えないことだとニャ」(118ページ)


この漫画がとても印象的だったので、載せました。このやり取りはブッダとアッサジがしていたのですが、死の恐怖に怯えていているブッダに対して、死ぬことがわかっているアッサジはむしろ堂々としています。


ここでアッサジが「なーんにも考えないことだニャ」と答えているのは、馬鹿になれという意味ではなく、考えるだけ無駄だから、ジタバタするなという覚悟の現れをゆるく言ったと見た方がいいと思いました。