『手塚治虫のブッダ』を深掘りする-その8「なぜ苦しむのか」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

問題意識の教材化(MIK)ブログ

今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は第二章「悪としての人間の存在」の31ページまででした。

「どうしてそんなに自分を苦しめるんだよ!!

 人間はなぜ生きているのか?

 苦しむためなのだ!」(30ページ)


昨日、七つの苦しみについて取り上げていたが、そもそもなぜ人間は苦しむ必要があるのかという問いは当然出てくると思います。


ブッダもまたそのことに疑問を持ち続けて、興味深いのは、当時言われていた方法を試して、それの限界に気づいて、どんどん深め続けていったことです。


当時一般的だったバラモンの人たちは、苦行をすることで、来世で報われると信じていたようですが、苦行さえすれば幸せになれるのかという根本的な問いにブッダが自ら向き合ったというところが尊敬に値すると感じました。