『手塚治虫のブッダ』を深掘りする-その5「人の運命は雲のよう」 | 問題意識の教材化(MIK)ブログ

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今の「学び」を「〇〇のため」で終わらせずに、「〇〇とともに」にしていくために、問題意識を教材化して、日本の教育システムで閉ざされたものを開き続けます。


今日の一日一読は第一章「人の運命」の続きで23ページまででした。全文はかなり長かったので、最初の方だけ引用します。

「雲は一度として長い時間同じ形をしていない。それにときには雨をふらせ、嵐まで起こさせる。人間の運命もそんなものなのだ・・・。そう、人の運命は雲の形のようにけっしてじっとしていない。・・・人の一生は雲のように変わる」(22ページ)


ここでブッダが人の運命を雲に例えているのがとても興味深かったです。なぜなら、

「雲は自分のちからで変わってるのではなく・・・、風の流れとか、気温とか、太陽とか、昼や夜とかのせいで変化していくのだ。同じように人の運命もいろんな原因がもとで変わっていく。」(同上)

とも言われていたからです。


運命は自分で切り拓くんだという自力に偏った見方では決してたどり着けない境地がここに現れていると感じました。