印税生活を目指すあなたへ。
作家となるべく、まず、出版を志しましょう。
さて、出版には、二種類があることをご存知でしょうか。
一つは、商業出版。
こちらは、出版社が費用を出して出版し、
売れた額から印税が支払われるというもの。
出版社には版権、著者には著作権がある、
おそらく一般的には、
出版とはこのスタイルだと思っておられる方が多いと思います。
ここで、もう一つの出版があります。
それが、自費出版。
こちらは、著者が出版費用もすべて負担します。
ですから、契約内容にもよりますが、版権はなく、
出版されたのち、すべてを著作者へ(あるいは依頼された先へ)
配布(納品)されれば、すべて終了、ということになります。
お客様は神様です。
この両者の違いは、神様の違いです。つまり、
商業出版の神様は、「読者」
自費出版の神様は、「著者」
ということになります。
あなたが今、自費出版をお考えならば、
あなたは、出版社の「神様」になろうとしていることになります。
もし、出版社からのオファーがあり、企画を出し、
原稿を真赤にされること数多繰り返し、
出版費用を出してもらって、書店の販促もしてもらって、
という過程を踏むならば、
神様は、本を買って頂いた、「読者」です。
くり返しますが、自費出版の神様は、著者です。
神様ですから、すべての権利が神様にあります。
そして、出版が終わり、清算が済めば、
神様の役目も終ります。
この自費出版というスタイルは、
出版業界が売り上げを減らし始めてから登場したもので、
確実に売れて、損のない、新しい販売スタイルでした。
出版業界も工夫をした、と言うわけです。
今、自費出版は、出版社の売り上げの大きな柱となっています。
神様方、どうか、誰の神様になるかは、
しっかりと見極めてくださいね。
権利のことは、法の専門家でも難しい分野です。
契約時にしっかりと確認をしましょう。