京都 青モミジ100シリーズの龍安寺(りょうあんじ) | 京の一枚

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京都を代表する観光名所として知られているのが、龍安寺です。

ユネスコ世界遺産にも登録されており、国内だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れることで知られています。

総門をくぐると、左手に鏡容池。

 



ひろやかな水面に、青もみじがうつりこんでいます。

青葉の境内には、楓が400本。 



ゆっくり散策して方丈に入ると、有名な石庭ごしにも色づいた青もみじを発見します。


 

境内 

鏡容池寺の南側には広大な鏡容池(きょうようち)があり、周囲は回遊式庭園になっている。

境内北側には方丈(本堂ともいう)、仏殿、茶室蔵六庵などが建ち、これらの西側には非公開の「西の庭」がある。

西の庭には開基細川勝元の木像を祀る細川廟などがある。

著名な石庭は方丈南側の土塀で囲まれた中にある。

なお、寺の背後には第66代一条天皇を含め5人の天皇の陵墓がある。  



石庭 

方丈庭園(史跡・特別名勝)-いわゆる「龍安寺の石庭」である。

幅25メートル、奥行10メートルほどの敷地に白砂を敷き詰め、帚目を付け、15個の石を5か所に点在させただけのシンプルな庭である。

近世の地誌類には、室町幕府に仕えた相阿弥の作庭と伝えるが、作者、作庭年代、表現意図ともに諸説あって定かでない。

室町時代末期の作で特芳禅傑らの優れた禅僧によって作られたものとも伝えられる。 

15個の石は、庭をどちらから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているという。

ただし、この程度の面積の庭に15個の石を並べれば、そのうちの一つは隠れて見えなくなるのはむしろ当然のことだとする意見もあり、これを表現意図とする考え方には賛否両論がある。 

この庭には近世以来「虎の子渡しの庭」の別称がある。 

この庭を「虎の子渡し」という中国の説話と結び付けるのは伝承にすぎないが、参考までに説話の概略を以下に示す。 

虎は、3匹の子どもがいると、そのうち1匹は必ずどう猛で、子虎だけで放っておくと、そのどう猛な子虎が他の子虎を食ってしまうという。

そこで、母虎が3匹の虎を連れて大河を渡る時は次のようにする。

母虎はまず、どう猛な子虎を先に向こう岸に渡してから、いったん引き返す。

次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に行くと、今度は、どう猛な子虎だけを連れて、ふたたび元の岸に戻る。

その次に、3匹目の子虎を連れて向こう岸へ渡る。

この時点で元の岸にはどう猛な子虎1匹だけが残っているので、母虎は最後にこれを連れて向こう岸へ渡る。

つまり、3匹の子虎を渡すのに3往復半するわけである。

龍安寺の石庭はこの様子を表わしたものだというわけである。 

イギリスのエリザベス女王が1975年に日本を公式訪問した際、石庭の見学を希望。

女王が石庭を絶賛したことが海外のマスコミでも報道された。  

太平記12冊(重文)-『太平記』の古写本の代表的なもの。

徳川光圀が本書を借用したことでも知られる。

1929年に火災に遭い、全13冊のうちの1冊を焼失。

残りの12冊も焼損痕が残っている。 

知足の蹲踞知足の蹲踞(つくばい)-茶室蔵六庵の露地にある。

蹲踞は茶室に入る前に手や口を清めるための手水を張っておく石のこと。 

ここの蹲踞には「吾唯知足」(われ、ただ足るを知る)の4字が刻まれているが、水を溜めておくための中央の四角い穴が「吾唯知足」の4つの漢字の「へん」や「つくり」の「口」として共有されているのが見どころである。

徳川光圀の寄進と伝える。

なお、一般拝観者が見ることができるのはレプリカである。 





■アクセス

市バス「龍安寺前」下車すぐ 

■拝観時間 8:00~17:00(12~2月8:30~16:30) 

■拝観料 600円 高校生500円、小・中学生300円

■電話 075-463-2216 



■混雑状況等 

混雑するが、鏡容池周囲は広いため問題なし。

嵐山の混雑に疲れたらこちらに移動すれば良い。 

■詳しくは:http://www.ryoanji.jp/top.html


*すべて過去の写真です。