つい最近リリースされたばかりの楽曲。
HIKAKIN && SEIKINの「コール」。


彼らの楽曲をゆっくり聴いたのは今回が初めてかもしれない。
新曲のこれは、今までの曲とはちがってバラード。

 届かぬ想いをこの唄に乗せ
 遥か遠くのあなたのもとへ
 もしも叶うなら失う前に
 この声で僕の声で今届けよう

というフレーズが何度も繰り返し流れる。
このフレーズ、とても心に入ってくる。

たぶん、そうなんだろうな。
本当は届けたほうがいいのに、日々に流されてしまって届けずにいる声がきっとある。
きちんと届けたほうがいい声がある。
他の誰でもない、自分自身の声で届けたほうがいい言葉があるんだろうな、って。

この曲は2年ほどかけてじっくりと作り込んだ曲であるらしい。
その頃にはちょうど、彼らの祖父がお亡くなりになるということがあった。
それをきっかけとして作った曲なんじゃないかなというふうに感じる。

届けたいと願うようになったときには、もう届けられない状況になってしまっている。
2011年の12月に亡くした親友のことを想う。

 Ah 聞けるなら
 もしも話せるのなら
 止まったままの時間を
 戻すように話すから

わたしは今、大切な相手に自分の声をきちんと届けられているだろうか。
そんなことを考えながら何度も繰り返し聴きたくなる曲。
素敵な曲。