手を広げて


仰いで見た太陽は冷たく光る


どこにも留まれない寂しさを力にして


今日も力強く羽ばたく



どこへでもいけると言うけれど


それはどこにもいられないということと変わらない


その手がある限り、飛び続けなければいけない


どこか、どこか遠くまで




羽を休めて


眠る前に見た月はざわめく


この場所も朝日が昇れば去るんだと


心の中でつぶやいた



どこへでもいけると言うけれど


どこかに幸せに暮らせる場所があるなら


そこをゴールに、最後の風に乗りたい


幸せを、幸せを求めて