稲刈りが終わった後に雀たちがやってくる


秋の色した地面に残る小さな粒をついばみに


紅く紅く染まる空、その真上ではもう星が出ている


冷たく透き通る空に雀たちは帰っていく



僕の帰る場所は明日もあるのだろうか


本当に幸せなことなのに、簡単に手放しそうで


大事なことなのに、後回しにしまいがちで


僕の帰る場所は、そこにあるのに




太陽が海に落ちると燃え尽きてしまうと


柔らかい薄紫が空を覆い世界を包み込む


小さな小さな星、その一つ一つが集まって星座を作る


小さな優しさを集めたらきっと何か出来る気がする



僕の帰る場所がそこにあってほしい


一人でただいまを言う、それは寂しすぎる


誰かがおかえりを言って、教えてほしい


僕の帰る場所は、そこにあると