雨が降るのはわかっていたけれど

傘を持たずに散歩に出かけた

髪や服が濡れてもかまわない

今は静かに雨に打たれたい


君への想いが少しでも間違えば

足かせになって君を苦しめてしまう

そう気がついたとき

自分がまだ幼いとわかった

言葉もなく、ただ雨の中を歩く



秋の雨は冷たいとわかっていたけれど

心まで凍りつきそうになるとは思わなかった

このまま眠らずに歩き続けたい

曖昧な気持ちや独りよがりの夢を忘れたい


僕が思い出すことはいつも君との思い出ばかり

君との未来を見つめようとしていない

そう気がついたとき

雲が晴れて夜空が見えた

迷いはなく、ただ前を見て歩く