カバンに詰めた思い出

ポケットに入れた小さなキャンディー

少しだけ背伸びして

ドアからこっそりと家を出た


見知らぬ土地への第一歩

胸の音が高くなって

目にしたモノが全部眩しく見える

もっと、遠くへ



高鳴りがとまった胸

空の包みだけが入っているポケット

少しずつ苦しくなって

来た道を急いで戻った


胸に広がっていく安堵感

泣きそうなのをガマンして

優しさを頼りに真っ直ぐ家に帰る

ちょっとね、ボウケンしてきたんだ