６年前から
この時季になると
卒業証書を書かせていただいています
ちょうど
『天分』とはなにかを
今一度深めているときに
卒業証書に書くなまえを受けとりました
ひとりひとりのなまえと向き合う時間は
じっくり五感を感じるひととき
なまえで五感を感じる
この世界に生まれて最初の贈り物
『瑞恵』
というなまえは
この人がつけてくれました
祖父の若いときの姿
生前にもらった手紙の一部
『瑞恵は
祖父の経験談を老人の繰り言と
簡単に聞き捨てないで
静かに噛み締めて
心の支えとしてもらいたい
今後数十年の生涯には
一家の生活、子どもの教育などに
いろいろと困難に遭遇するかもしれないが
「常に明るく、前を向いて歩こうよ」』
そう
そのとおり
「常に明るく、前を向いて歩いています」
『瑞』という字には
よろこびを運んでくる意味があると
教えてくれた人がいました
『瑞恵』を生きることで
自分はこうであると自ら分けた自分から
天から分けた自分となり
『天分』をもって運ばれてゆく
だから
毎日書いていることばは
『瑞恵ことだま』となづけたのでした
いまいちどなまえを
書いてください
呼んでもらってください
なまえを選んで生まれてきたこと
なまえに込められた想いを受けとること
なまえこそ
天分で
あるということ