雨月物語 | こみたんの映写会

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日頃観たDVDや映画の感想や日々の暮らしのあれこれ
映画の事以外もかいていこうかな♫


ヴェネチア映画祭銀獅賞受賞1953年作品
監督溝口健二

上田秋成の雨月物語を川口松太郎らが脚本

戦国時代貧しい陶工(森雅之)は、妻子をおいて(田中絹代)長浜にでて焼き物を売っていたが、美しい女と暮らしはじめるが、、、、、

また一方は、農民ながら侍になろうとして、妻をおいていった(水戸光子)男の話

日本の絵巻物の世界にまよいこんだ幽玄の美の世界でした。京マチ子の妖艶な美しさ、屋敷のセット
照明、お囃子などの音響、撮影どれをとってもすばらしい。京マチ子は特筆すべきうつくしさ、動きがなめらかで足さばきなど、舞をまってるようで、お能をみているかのようでした。
この屋敷での、夢かうつつか、まぼろしか、優雅幽玄の風情の美の世界が魅力的にうつりました。
日本的な、優雅幽玄の世界は、外国人にはもっと魅力的にうつったでしょう
京マチ子とは、対照的に森雅之のかえりをひたすらまつ、田中絹代の一途な妻おとこをゆるす、母性的な女でした
ラストの田中絹代のナレーションには、涙しました
人間の愚かさを描いた作品

祇園囃子は好きでなんどもみてるんですが
三点セットで溝口健二監督作品がやすかったので
かいました。著作権がきれてるのと監督が没後38年以上たっているので安くなっていました