1年ぶりに実家に帰省しました。

母から、去年亡くなった父方の祖母の相続が片付いたと聞きました。


相続人は、私の父を含む祖母の子3人です。

相続人同士の人間関係は複雑で、金に汚い者もおり、穏便にいかないことは想像してました。

ところが、事の顛末はその斜め上をいき、何故か相続に関係ない母や私が批判され、信頼してた人が人間関係を掻き乱していたことが分かりました。


しかし、不思議と怒りすら沸きませんでした。

諦めってやつでしょう、母も同じようでした。


思えば、今回の相続は、母の立場からは義実家トラブルです。

そこで、義実家が合わない母ver.として、この醜い争いについて書きます。



登場人物(父方親族)

・祖母(被相続人)

・叔母1(父の姉、長女)

・叔母2(父の姉、次女)

・父(末っ子長男)

・母

・私

・従姉妹(叔母1の娘)



祖母は遺言書を用意してました。

それを知っていたのは父だけでしたので、相続の話し合いは遺言書の確認から始まります。

が、その前に割って出た叔母2は開口一番、母に「アンタは関係ないから出てって」と言いました。


母は義母である祖母(かなりの曲者)と同居し介護もしてきました。

そんな母をアンタ呼ばわりするような叔母2です。

母を敵視し、それを隠そうともしません。

贔屓目なしで、母は優しすぎるくらい優しいですし、祖母や叔母達に反論もしません。

また、母は叔母2への義理も果たしてきました。

叔母2の娘の結婚式では、参加者が少ないから絶対に来てと叔母2がしつこいので、母は抗がん剤治療中にも関わらず、九州から関東に出向いて式に参加しました。

叔母2の娘はうちの実家と交流がないのにです。

旅費もホテル代もなく、すべて自腹でした。

他に思い起こしても、母は叔母2にいろいろと与えてきた立場です。


にも関わらず、叔母2が母を敵視する理由は祖母にありました。

ど田舎で農業をやってきた祖母は、嫁を軽く見て、叔母2に母の悪口を吹き込んでいたのです。

祖母は交戦的な性格で、同情を買うためには平気でウソをつくような人でした。

例えば、祖母は母をタクシー代わりにしてましたが、母が送迎が必要な時は直前に言わずに早めに教えてと言っただけで、母が送迎を渋っていることになってました。

叔母2も愚かな人で、祖母の話だけを聞いて、それを信じていました。


金に汚い叔母2です。

叔母2としては、自分の母である祖母をいじめる母に1円たりともあげたくなかったのでしょう。

叔母2はわざとアンタなんて言葉を使って、母には相続権がないと牽制したかったんだと思います。

そんなことされずとも、母は相続には全く興味ありませんでしたが。



肝心の取り分ですが、母によると、こんな感じでした。

父>姉1=姉2


祖母が父の取り分を1番多くしたのは、父が長男だったからです。

父は祖母と同居し家業を継ぎ、祖母の介護もしたので(実際は母が99%を負担)、妥当なところでした。


しかし、叔母1・叔母2は納得せず、きっちり3当分を要求してきました。

前もって2人で示し合わせて来たのです。

余談ですが、叔母1・叔母2は利害関係によってついたり離れたりする都合のいい仲でした。

相続で父に対抗するために叔母達が団結してきたことを考えると、叔母達が醜く浅ましい怪物に見えてきました。

その上、叔母2にいたっては、父が要求を呑まないなら、裁判を起こすと脅してきました。

叔母2は強烈に金に執着するタイプなので、これも想定の範囲内でした。

実際、叔母2は自分の義親族と相続トラブルで法廷で争い、絶縁したそうです。


対する父ですが、叔母達の要求を呑むどころか、特に叔母2には1円すら渡したくなかったようです。

というのも、叔母2は祖母の介護を全く手伝ってませんし、祖母が元気な時も年に1・2回会いに来るくらいだったからです。

ちなみに、叔母2は実家から車で10分弱の距離に住んでるので、どんなに忙しかろうと、もう少し顔を見せるくらいはできたと思います。

そうしなかったのは、叔母2が祖母のことを大切に思ってないことの表れだと思ってます。

祖母も叔母2はろくに顔も見せないし可愛くないと言っていました。

(それでも、嫁いびりに関しては祖母と叔母2は団結してましたが・・・)


なので、父は、叔母達の要求を一蹴しました。

叔母2は不利な事実を指摘されて、やけになったのか、なりふり構わず、母や私を批判し始めました。

「祖母に会いに来なかったのは、私が叔母2を嫌っているから。従姉妹(叔母1の娘)から、私が叔母2を嫌いと言っていると聞いた。私が叔母2に会っても挨拶しないから、会いに来づらかった。」


本当に理解できませんでした。

私は高校を卒業してから実家を出て、年に2回帰省するだけです。

そもそも会う機会が圧倒的に少ないので、叔母2が実家に寄りつかない理由にはなりません。

とにかく私を批判したかったんだと思います。

叔母2は母を嫌う延長で私も嫌いだからです。

また、私が従姉妹に対して叔母2が嫌いだと言ったこともありません(実際に嫌いですが)。

この従姉妹とは帰省のたび会って話す仲で、私は従姉妹の娘を旅行に連れてったり、自宅に招いたりして良くしていたつもりだったので、従姉妹には裏切られたような気持ちになりました。

叔母2も私と従姉妹の仲を乱すために大袈裟に表現していると思いますが、叔母2と従姉妹が繋がっているのは事実です。

従姉妹は叔母2のスパイでした。


他にも「母の祖母への態度がなってなかったから、父の取り分を減らせ」「私が祖母からもらったお金があれば父の取り分から差し引け」など叔母2の悪あがきが続きました。

収拾がつかないので、話し合いは持ち越しになりました。



父は考えた結果、叔母達の要求通りとはいかないものの、叔母達の取り分を祖母の遺言状よりも気持ち程度上乗せする提案をしました。

真面目に働けばすぐに稼げるくらいの額です。


・・・・・・叔母達はその金額を受け入れました。


あまりのみみっちさに拍子抜けしました。

でもこれで母への批判がやむならいいです。



母に大変だったねと言うと、母は「嫁の立場なんてこんなものよ、あなた(私)は義両親から出産祝いをもらえなかったと言うけど、金の話ってのは大きなトラブルになるから、何があっても義両親に文句を言っちゃだめよ」と諭されました。

「実はもう言っちゃったんだ」と母には言えません

でしたが、これについては次回書きます。



翻って、私自身の義実家の場合を考えてみました。

実家側の親族と違って、金に関して潔癖なところがあります。

義実家も元は農家で長男教のようなところがありつつ、兄弟間の平等も重んじているので、義両親が遺言書を残すなら、どう判断するか気になります。


私夫婦は唯一義両親と同じ県に住むので、ゆくゆくは介護問題に巻き込まれるはずですし、長男夫婦ゆえに損することもあり、他の兄弟と平等で納得できるかわかりません。

私も醜い怪物です。


【追加】

このブログを書いた後に叔母1に遭遇しました。

叔母1が実家にタダ飯を食べに来たからです。

叔母1から去年生まれた叔母2の孫娘が私にソックリだと聞きました。

母と「何の因縁だろうね、叔母2はイヤにちがいやいね」と話しました。