今日はお葬式です。

ずっとお見舞いに行ってた、樹穏の友達が亡くなりました。

最期は大好きなおじちゃんとおばちゃんに見守られ、
眠るように息を引き取ったそうです。

昨日、お通夜から帰ってきたら、
風奏がお風呂沸かしてくれてた。

あったかいお湯に浸かって、あー私は生きてるんだなと思った。


半年の入院生活。
お風呂にも入りたかっただろうなと思ったら、涙が出た。



数日前のね、私がファミレス休みの日、いつも通り飲んだくれて寝たら夢をみた。

樹穏の友達が出てきて、内容はぼんやり…な感じなんだけど、
その子の存在だけがやけにハッキリしてて、
「会いたいのに会えない」的なことを言ったのだけ覚えてて、
ハッとして起きたら、まだ1時間した経ってなくて…。

気になりながら、ひょっとしたら、もうお見舞い行けないのかもしれないと思っていたら
翌日の昼、おばちゃんからメールがきた。

「熱が40度から下がりません。今日は、朝から笑っています。
先生方もたくさん来てくれて、○ちゃんは幸せです」と。

で、居ても立ってもいられなくなって、
高速とばして行ってきた。


彼は…自分の意思ではなく笑わされてる感じ。
どうみても、これまでとは状態が違った。

ははは、ふふふ、きゃはは!
その合間にふと意識が戻るような、それも無意識なような。。。

そんな姿をみて樹穏はどうするかと思いきや、
部屋に入るとすぐ、何も言わずに
ちっちゃいコを寝かしつけるみたいに頭なでなでして、トントンした。

もう夜も寝ないんです、とおばちゃんが言ってた。

一時は、「おばちゃん、おっちゃんと仲直りした?」と。
一時は、「こっち来て」と呼び、先生の手を握って「みんな、がんばろ!」と言った。

どれも、意識があったのかどうかわからない。
でも、今まで言わなかったこと、言えなかったことなんじゃないかと思った。

そして、あれだけ寝ないといっていたのに、
樹穏が3時間とんとんしたので安心したのかどうかわからないけれど、
すーすー寝息を立てはじめた。

あー、やっぱり無理矢理でも来てよかったと思った。
寝たのを見届けた樹穏も、安心してそーっとバイバイした。
また来るね、と。


それが最後でした。

亡くなったのは、その翌日。
バイバイした24時間後だったそうです。

亡くなった日は、昼ごろにガタッと状態が悪くなり、
もう意識がないはずなのに、
「ゲームオーバーや」とか「カウントダウンや」とか呟いていたそうです。
本人は何かわかってたのかもしれないです、と先生が言ってた。


昨日、お通夜の時にみたお顔はほんと眠るようで、
樹穏なんか、前回寝かせて帰ってるもんだし、まだ小声で「寝よるね」と。

「亡くなる」という言葉の意味はなんとなくわかっていても、
やっぱりピンとこないみたいで。

お通夜とお葬式、二回あるのも何だか納得いかないようなので、
昨日のお通夜は予行で、
昨日のお葬式が本番やと言った。


帰りに「○ちゃん、もう遊びに来てもらえんね」と言っていたので、
なんとなくは感じたんだろう。

私は、○ちゃんの体は病気で調子が悪くなったから、
○ちゃんの中身は体から出て、空に上って行ったんだよ、と言った。
先に亡くなったおばあちゃんが迎えにきて、一緒に行ったんだよ、と。


駅伝部だった○ちゃんは、軽くなった体できっと、
空を走り回ってるんだろう。


お葬式は、今日の午後。
お別れしてきます。