ご覧いただき、ありがとうございます。
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↓
まずは本編をどうぞ
「いま診察中で、1人で待合室にいる。」
「しばらく時間が掛かる。」
「まだ何も聞いていない。」
「恐らく、入院手続きが必要になる。」
そんな内容だった。
夫も病院に着いてすぐ娘と離れたようで
まだ何も分からない様子だった。
「でも…。」
多分やけど、
「ぎょりんせん」という病気やと思う。
「え………？」
病気…
救急車の中で隊員の方が
そのような事を
搬送先の病院に伝えていたそうだ。
ぎょりんせん？
聞いたことがない…
「どんな病気…？」
「大丈夫やんな…？」
夫に そう聞くと
「皮膚の病気みたい。」
「でも、まだ何も分からへん。」
「気になると思うけど、
ネットで調べたりせんときや。」
夫は そう言って
「こっちは任せて、今は休んで。」
と電話を切った。
訳が分からなかった。
産まれてすぐだから
体温調節ができないだけだと
思っていたのに
聞いたこともないような病気？
やっぱり
訳が分からない…
信じられない。
違う。
信じたくない。
そう思いながら
電話の内容を母に伝えていると
段々と気持ちが抑えられなくなり
今度は大声で泣いた。
母も
一緒に泣いていたかもしれない。
………
とても長い間
（長く感じた）
母と2人で夫からの連絡を待っていた。
それから3時間ほどして
夫が部屋に戻ってきた。
夫は
私に笑いかけた。
たぶん、精一杯の笑顔で。
そして
「お待たせ、大丈夫？」
と言った。
私は大丈夫
でも
夫の顔を見て分かった
………
やっぱり
さっき言ってた病気みたいやわ。
娘と一緒に乗り込んだ救急車で
隊員の方が「ギョニンセン」と
話されているのを聞き
現代っ子の私は
すぐにスマホでサーチを開始しました
ヘイSiri
ギョニンセンってナニ
？
「スミマセンガオヤクニタテマセン」
おい
みたいなことはせず
普通に検索
どうやら
「ギョニンセン」
ではなく
「ぎょりんせん」
らしい
ただの病気ではなく
難病らしい
難病だから
治療法がない
だから
治ることもない
幼くして命を落とす可能性もある
当時は
「魚鱗癬」と検索すると
そんな内容ばかりが
見つかり
中には魚鱗癬の症例が
写真で紹介されているものもありました。
はじめて見た魚鱗癬の症例写真は
今でも鮮明に覚えています。
正直
とても驚きました。
と同時に
出産直後に娘と離れ離れになった妻が
この写真を見て
どう思うのか。
命を落とす可能性とまで
書いてある文章を見て
どんな気持ちになるのか。
そう考えると
今はまだ見せるべきではない。
勝手な考えかもしれませんが
そう思った私は
妻に
今は検索を控えて
（スマホを見ること自体やめて）
ゆっくり休んでほしいと
伝えました。
「こっちは任せて」と。
でも
本当は1人で不安でした。
それでも
「今は自分がしっかりしないと。」
そう思って
気丈に振る舞っていたのかもしれません。
今回の内容の通り
妻には本心が分かっていたようですが。
（顔に出ていたんでしょうね
）
そんなことで
次回以降も
「妻の気持ち」シリーズは
もう少し続きますので
お付き合いいただけると嬉しいです
？？？？
解禁後の旅行に備える PICK
ただ気を付けろ。
入れすぎると腰をやるぞ。
これがあれば簡単に荷物がまとまる。
ただ気を付けろ。
2セット買わないと妻に取られるぞ。
これがあればどこでも眠れる。
ただ気を付けろ。
マスクをしていると完全に不審者扱いだ。