前回までこの不登校のグラフを基に考えてみました。
https://ameblo.jp/mihuyu2020/entry-12678226459.html
そして、ゆとり教育の間は不登校が横ばいか減っていたということは不登校の原因はいじめばかりでもないのか、という感想をいただき、もしかしたらゆとり教育の間はいじめも落ち着いていたのでは、と考えました。
そこで、ゆとり教育について調べてみたところ、ゆとり教育の旗振り役であった文部省の官僚の方は、もともと偏差値教育こそがいじめの原因ではないかという考えから、偏差値教育、詰め込み教育の見直しを提言したものでした。
子どもたちを偏差値から解放してあげよう、そうすれば無用なストレスが減りいじめも減るのではないか、と。
しかし、国際的な比較での学力低下などが言われ(後にその分析は否定されています)、脱ゆとりへと方向転換することになるのですが、ゆとりに反発、批判した代表的な一人が
https://ameblo.jp/mihuyu2020/entry-12669829117.html
これで取り上げた有名な精神科医だったのです。
この人は、精神科医でありながら受験産業の方で名前が知られています。
ゆとり教育がめざしたものは、子どもたちの多様性を尊重し教育を地域に開くものでした。
そして脱ゆとり派は、受験競争の重要性、正当性を説いています。競争こそが日本の国力を形成してきたものであり、格差の固定を防ぐものである、と。
しかし、その後のこの精神科医の行いを見る限り誰のための何のための、というところに大きな疑問を感じます。
ゆとり教育。バッシングされることが多いですが、間違っていたのでしょうか。

