今朝の新聞に全面広告で、有名な精神科医の方が
親のための塾
を開校することを知りました。
親のための塾? 子育てに悩む親へ精神科医の立場から親の心構えでも教えるのかと思ったら、子どもの受験にあたって、親に子どもへの勉強の教え方や指導方法を学ばせたり、学習カリキュラムの提供などをするというもの。つまりは、親をその子どもの優秀な家庭教師に仕立て上げようとするもので驚きました。
褒め方、叱り方のコツ、これからの時代に役立つ価値観を身につけさせる方法なども教えてくれるようです。
親が受験の教師になってしまうなんて、子どもが気の毒でしかありませんし、価値観まで植えつけられるなんて恐ろしいです。
これでは親がこの塾に乗っ取られてしまうのではないかと心配になります。以前にも書きましたが、親が主体を明け渡すというのは、子どもにとっては親が親でなくなってしまうということです。
家に帰ると中身は家庭教師の親がいるなんて、考えただけでもゾッとします。
親の役割って何なのか。子どもを良い大学へ入れるために子どもを鍛えることなのか。子どもを自立させるってどういうことなのか。
精神科医なのに、こんなことでお金儲けをするなんて、私はちょっと信じられません。
なんだかとても悲しい気持ちになりました。