正直、自衛隊生活35年のうち、一番身体を使ったのはこの4曹教の3ヶ月でした。

 

教育隊でも体育訓練はありますがかなりハードです。駆け足は当然、坂道ダッシュや

 

体力検定の種目等もガンガンやりました。しかし僕もこの時期が人生で一番身体が充

 

してたんですね。23歳になる年だったんで。どんなキツい練成をしようと全然苦

 

にならなかったんです。

 

毎週土曜日は松山ダービーと呼ばれる1500Mの記録会がありました。それが終わ

 

ってから外出(現在は完全週休二日制)ができたんですがこれは区隊で順番を付ける

 

ものです。区隊約30人いましたが僕は常に1位か2位でした。記録も4分台後半で

 

5分を切ってました。自分でも今が絶好調という自覚はありました。体力練成のみな

 

らず通常の訓練でも頭を使う以外は大概平気でした。

 

人生最高の体力がうまい具合に陸曹教育隊の時にピークが来たもんで欲が出て来ま

 

す。それは体力優秀賞を狙ってみようかと考え始めました。体力優秀賞とは体力検定

 

1級合格障害走制限時間内、7キロ走も制限時刻内(どちらも体力優秀賞の時間内

 

という意味)、でクリアして初めて土俵に上がれないと表彰の対象にならない過酷な

 

ものです。体力検定は以前にも書きましたが各種目で1級を取る、障害走は戦闘服に

 

装備を付け銃を背負って超提、超壕、綱登り等、各障害を5分20秒以内でクリア、

 

7キロ走は山あり谷ありの演習場を体育服装で走り26分以内にクリアしなければい

 

けません。

 

これを本気で狙えるのではないか?頑張ってみるかと思うくらい充実していましたの

 

で体力面では全く苦になりませんでした。履修前での30キロ行進でリタイヤしたの

 

は何だったのかと思うくらいでした(笑)。

 

この3種目は教育終盤にありました。それまでは練成しまだまだ体力を付けていきま

 

した。