今日の14時46分で東日本大震災から丸三年経ちますね。

そんな今日の暦は
啓ツチの次候“桃始笑”(ももはじめてさく)。
意味はそのまま、桃の花が咲き始めるころ。

諸説あるようですが、
「咲く」という漢字はもとは「口+笑」という漢字を書いて
“口を細めてほほと笑うこと”を表したそう。
それを誤って書いたのが「咲」になり、
「口+笑」の略字が「笑」だといわれています。

つまり、「咲」も「笑」も同じ漢字が由来で
「笑う、笑む」という意味でした。
それが後になって人々が笑顔になる様子が
花が蕾を開く様子に似ていると考えられたのか
「花の蕾が開く」意味も含まれるようになります。

「花笑う」は花が咲くこと。
「山笑う」は春になって芽が出たり、
花が咲いて景色が明るい感じの山をいいます。

「咲く」ことは、「笑う」ことに通じる
そんな意味がこめられた漢字です。(トクする日本語参照)

冒頭でも触れましたが、
今日は震災から三年です。

日本は古くからいたるところに神様のいる国。
山にも川にも花にも。

そして、死んだら神様になると信じられてきた国。

沢山の方が大切な人を失ったこの震災。
悼み悲しんだ後に春がきます。

亡くなった多くの命が
花に宿る神となり
美しく笑み
それを見た残された人々が
微笑み返すことができれば…

無力で祈ることしかできませんが、
そういった祈りを込めて
今日の14時46分は黙祷を捧げたいと思います。