丁寧に暮らす | 失語症になっちゃったダンナと私の日々 

失語症になっちゃったダンナと私の日々 

2022年12月末、定年退職後、大学院で勉強していたダンナが脳梗塞で倒れ、失語症になりました。
今はリハビリに通い、緩やかな生活を送っています。そんなダンナと私との日々の暮らしを綴っていけたらと思っています。

 

 

 お正月にダンナが熱を出した時から、

 

 ダンナの髪にドライヤードライヤーをかけるのが日課になった。

 

 

 

 ダンナが風呂に入っている間に、

 

 洗面所にドライヤーと濡れた髪につけるトリートメントシャンプーを準備して、

 

 お風呂から上がったタイミングで出動走る人走る人走る人

 

 ダンナがバスタオルで体を拭いて部屋着Tシャツを着るまでの間に乾かす。

 

 

 ドライヤーを片手にブラシでダンナの髪の毛を整えていくだが、

 

 ある時は、フワッと前髪を持ち上げたみやぞん風、

 

 ある時は、右分けの髪を左分けにしたり、

 

 ある時は、前髪ぺったんこヘアにしてみる。

 

 乾かすというより、だんだん遊びのようになってきたニヒヒ

 

 

 

 毎回髪型が変わるのだが、仕上げを鏡で確認する度に、

 

 

 

 ダンナがヒヒヒヒーニヒヒニヒヒニヒヒと笑い、

 

 私もヒヒヒヒ―ニヒヒニヒヒニヒヒと笑う。

 

 

 

 ダンナは、せっかく仕上げたその髪を手でくしゃくしゃにしてばらすニヒヒ

 

 

 テレビパソコンを見ている時に風呂から上がると、正直面倒だなと思う時もあるが、

 

 今自分にできることは、やらせてもらいたいと思う。

 

 

 

  

 先日外出した際、ダンナが靴を指さしていた。

 

 その時はダンナが何を言いたいのか分からなかった。

 

 家に帰ったら、ダンナが靴下を脱ぎ足を見せてきた。

 

 

 爪が足の指にあたり出血していた叫び

 

 

 歩いている時、痛かったらしい滝汗

 

 サラサラの薬を飲んでいるから、普通の人より出血の量が多かった。

 

 血液を拭い取り、爪を切り軽く研磨する。

 

 ダンナは麻痺があるのに、私は自分の爪を切る時に、

 

 ダンナの爪の事を気にかけることもなかった。

 

 ごめんなさい真顔

 

 

 

 

 最近になって、体に良いものを摂るよう心がけるようになった。

 

 といっても、オイシックスを利用しているだけだが、

 

 以前よりは、お惣菜を買うのが少なくなってきている。

 

 パンもダンナの分は、パン焼き機やオーブンで焼くようにしている。

 

 

 

 

 散髪までの間に、伸びた眉を整えたり、

 

 耳かきしたり(恐怖ムキーで嫌がっていたが)

 

 以前は気にも留めなかったことをやるようになり、

 

 ダンナを丁寧に扱うようになった。

 

 

 

 

 玄関の花ピンク薔薇も絶やさずに、暮らしを丁寧にしていく。

 

 

 

 

 

 

 今までどれだけぞんざいに暮らしてきたか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 丁寧に暮らすことの大切さが、少し分かったような気がしました。